「寝太郎かぼちゃ」の出荷 ほくほくした食感と強い甘み【山陽小野田】

AI要約

山陽小野田市の特産品「寝太郎かぼちゃ」の出荷式が行われた。

同かぼちゃは15年度に「やまぐちブランド」に認定された。

出荷式では特大サイズを育てた生産者が表彰され、関係者に見守られて出荷された。

品種は「くりゆたか」で、良好な外観品質を持つ大玉のカボチャが生産される。

今年の夏出しカボチャは昨年より微増の収穫量だった。

出荷されたかぼちゃは宇部市中央卸売市場を経由して県内のスーパーで販売される。

「寝太郎かぼちゃ」の出荷 ほくほくした食感と強い甘み【山陽小野田】

 山陽小野田市の特産品「寝太郎かぼちゃ」の出荷式が29日、JA山口県山陽小野田営農センターで行われた。艶のある濃い緑色の皮に、鮮やかなだいだい色の果肉が詰まったカボチャが、関係者に見守られながら県内のスーパーに出荷された。

 

 同かぼちゃは、厚狭地区を中心とした地域の特産品づくりを目指し、山陽地域露地野菜生産部会かぼちゃ生産組合(河村戦次組合長)が2011年度に冬至向けとして栽培を開始。15年度には「やまぐちブランド」に認定された。

 

 品種は、ほくほくとした食感と強い甘味が特徴の「くりゆたか」。養分を集中させるため「1つる1果」を原則に、1・5㌔以上の大玉で高品質なカボチャを生産している。

 

 今年の夏出しカボチャは、11人の生産者が1・2㌶の畑に3~4月に定植。直後の低温や収穫直前の豪雨の影響を受けながらも、収穫量は7月下旬時点で昨年より微増の2・5㌧となった。

 

 出荷式では、重量と外観品質が特に良好な生産者に贈られる「寝太郎かぼちゃ賞」の表彰式があり、3・4㌔以上の特大サイズを育てた山野井の佐井木勝治さん(86)が受賞。「畝作りなど栽培の基本を忘れず、毎日かわいがるように育てた」と喜んだ。

 

 県美祢農林水産事務所の藤本貴久農業部長、市経済部の桶谷一博部長ら6人によるテープカットの後、JA職員が検品し、生産者と共にトラックに積み込んで出発。関係者に見送られて宇部市中央卸売市場に送られた。県内のスーパー「マックスバリュ」の各店舗で販売される。