十両白熊が初優勝、幕内昇進確実 大相撲名古屋場所

AI要約

大相撲名古屋場所千秋楽で照ノ富士が3場所ぶりの優勝を果たし、白熊が十両で初優勝し、幕内昇進を確実にした。

白熊は四つ相撲を武器にして勝利し、大の里の活躍を背景に意気込みを語った。

今後も切磋琢磨していくと語る白熊は、大相撲界に新たな風を吹かせる存在だ。

十両白熊が初優勝、幕内昇進確実 大相撲名古屋場所

 大相撲名古屋場所千秋楽は28日、名古屋市のドルフィンズアリーナで行われ、2場所連続休場明けの横綱照ノ富士が12勝3敗で並んだ平幕隆の勝との優勝決定戦を制し、3場所ぶり10度目の優勝を果たした。

 十両では東8枚目の白熊(25)=本名高橋優太、福島県須賀川市出身=が時疾風に勝って12勝3敗で初優勝を果たし、来場所の幕内昇進を確実にした。

 磨いてきた得意の四つ相撲で初めての十両優勝を果たし、目標の幕内昇進を確実とした。取組を終えた須賀川市出身の白熊(25)=本名高橋優太、二所ノ関部屋=は「すごくうれしい。頭が真っ白になり、最後に寄り切ったところしか覚えていない」と喜びを爆発させた。

 昨年末にしこ名を白熊に改めると、かわいらしいしこ名と柔和な表情から繰り出す力強い相撲で注目を集めた。迎えた28日の名古屋場所千秋楽。敗れれば三つどもえの優勝決定戦にもつれる状況だったが、立ち合ってすぐに時疾風の腕を抱え、10秒足らずで寄り切る快勝で栄冠を手にした。

 高校、大学の後輩で同部屋の関脇大の里が先場所に幕内優勝を果たしており、後輩に負けじと鍛錬を重ねてきた。「大の里の活躍で自分も頑張ろうと思えた。今後も切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」と力を込めた。