イスラム教徒デモ、岐阜市職員が撮影「庁舎現状保全のため撮影」データは削除済み

AI要約

岐阜市の柴橋正直市長がイスラエルを訪問し、市在住のイスラム教徒らが市役所前でデモを行った際、出向している市職員がデモ参加者を撮影。市は違法行為ではないが今後誤解を招かないよう注意する意向。

デモは市役所外で行われ、職員がスマートフォンで私用撮影。一部職員が撮影していないと回答後、撮影したことを認める。撮影データは削除されたとのこと。

職員は現状保全目的で撮影したと説明。市は庁舎管理や緊急避難のためだったとしている。今後は誤解を招かないよう対応していく方針。

イスラム教徒デモ、岐阜市職員が撮影「庁舎現状保全のため撮影」データは削除済み

 岐阜市の柴橋正直市長が5月にイスラエルを訪問したことを受け、同市在住のイスラム教徒らが今月5日に市役所前でスタンディングデモをした際、県警から出向している市職員がデモ参加者をスマートフォンで撮影していたことが分かった。デモが行われた場所は市役所敷地外で、市は「違法行為ではないが、今後は誤解を招かないようにしていきたい」としている。

 デモは市役所南側にある県道の歩道で行われ、職員は庁舎内から私用のスマホで参加者を撮影した。本紙が撮影目的などを市に問い合わせたところ、担当課は「撮影していない」と回答したが、その後職員が静止画1枚を撮影したと申し出た。

 職員は「庁舎の現状保全が必要と考え撮影したが、差し迫った危険はなく不要と判断し、その日のうちにデータを削除した」と話し、課長も職員のスマホを確認したという。

 市は「庁舎管理と個人の緊急避難行為として撮影したが、今後は誤解を招かないような対応をしていきたい」としている。