MVは100万回再生 経営者との“二刀流”アーティスト「HANCE」さん 故郷島根で語る楽曲への思い

AI要約

出雲市出身のシンガーソングライター「HANCE(ハンス)」さんが海外で注目を集める理由と楽曲「櫻花」に込められた思い

地元を舞台にしたミュージックビデオや海外で活動するHANCEさんの魅力とは

40代から本格的に音楽活動を始めたHANCEさんの経歴と将来の展望

MVは100万回再生 経営者との“二刀流”アーティスト「HANCE」さん 故郷島根で語る楽曲への思い

スペインで撮影されたミュージックビデオは3カ月で100万回再生を記録。海外を中心に、今話題となっている出雲市出身のシンガーソングライター「HANCE(ハンス)」さん。会社経営の傍ら40代からで始めた音楽活動で高い評価を得ているというその魅力に迫ります。

タイトル「櫻花」

「ああひらひら舞い落ちた 儚い想いを抱きしめて たった一つのこの命 あなたを忘れない」

出雲市出身のシンガーソングライター「HANCE(ハンス)」さんが24日、デジタル配信でリリースした新曲「櫻花」。

HANCEさん:

太平洋戦争の時に、特攻機で櫻花というものがあったが、そこを着想として作った曲。直接自分の祖父母から戦争体験を聞いたのは、恐らく最後の世代な気がするので、そういったものを残していけるように曲を作った。

(7月24日午後8時からYouTubeオフィシャルサイトでMVプレミア公開)

HANCEさんの楽曲は、ロック、ジャズ、ラテンなど複数の要素に「日本らしさ」をブレンドしていて、海外を中心に人気を集めています。

HANCEさん:

海外のその土地土地で見た景色や感じ取った空気感を楽曲にして、日本人に自分の見てきたものを伝えたいと思って曲を作っていた。

楽曲とともに高い評価受けるのがミュージックビデオです。世界各地の美しい街並みをまるで映画のように撮影。スペインのバレンシアで撮影したデビュー曲「夜と嘘」のミュージックビデオは、3カ月で100万回再生を記録しました。

映像にもこだわるHANCEさんが、新曲「櫻花」のミュージックビデオの舞台に選んだのは地元の出雲市と大田市でした。現在は東京を拠点に活動していますが、生まれ育った街には特別な思いを持っています。

HANCEさん:

暖かくなってきた時に、この草が生い茂るので、今一番綺麗かもしれないですね。

岡部楓子アナウンサー:

素敵な場所ですね。

HANCEさん:

まさに出雲って感じがしますね。

6月に久しぶりに帰省したHANCEさんに、高校卒業まで過ごした地元への思いを伺いました。

HANCEさん:

小学校の頃に斐伊川の河川敷で野球をやって、帰りにここに寄ってアイスクリームを買って食べていた。小さい頃のピュアな感覚が楽曲に反映されている。

現在40代というHANCEさんは、これまで音楽一本でやってきたわけではありません。大学進学を機に東京へ。一旦は会社員として社会人生活をスタートさせました。

HANCEさん:

最初はメジャーのレコード会社とか音楽事務所を目指してやっていた。中々思うように進まないことも多くて、自分の音楽人生を自分でコントロールしたいと思って、まずは基盤が必要かなと思い自分で会社を作った。

都内で会社を経営をする傍ら、40代になってからアーティストとして本格的に活動することを決意しました。

HANCEさん:

40歳を超えて、今まで作ってきた作品をちゃんと形にしたいと思った。一定期間、音楽業界と距離を置いていたので、色々なものを俯瞰して眺めてみることができる。通常であれば使う方法論が、僕の場合タブーがないので、今までやらなかったやり方も色々な試していけるところが強み。

今では毎月ライブやフェスでスイス、イタリアなど海外を飛び回るほど、アーティストとして多忙な日々を過ごしています。

HANCEさん:

海外で今までライブをしたり映像を撮ったりしてきたが、逆に(海外に)行けば行くほど日本の良さ、島根の良さ、出雲の好きな場所を紹介したい気持ちが強くなっていって、それを紹介できる橋渡しができるようにしたい。

世界を飛び回り視野を広げたことで、地元の良さを再認識したHANCEさん。こだわりの音楽と映像で地元出雲の良さを発信します。