四角いジャンボ西瓜完成 富山県の入善高農業科、昨年の反省生かし栽培

AI要約

入善高校農業科の生徒7人が四角いスイカを作ることに成功し、喜びを共有した。

今年は鉄材とポリカーボネートで全面が外せるケースを使用し、成功を収めた。

完成したスイカは"入善スクエアウォーターメロン"と名付けられ、入善町役場で展示される。

四角いジャンボ西瓜完成 富山県の入善高農業科、昨年の反省生かし栽培

 入善ジャンボ西瓜(すいか)の「角形栽培」に挑戦している富山県の入善高校農業科の2、3年生7人が、四角いスイカを作ることに成功した。23日は生徒6人が、入善町入膳の同校上田農場で収穫した。関係者らにお披露目し、完成したスイカの仕上がりを喜んだ。

 四角いスイカ作りは入善高校農業科の「NEW農チャレンジ事業」の一環。毎年研究テーマを設定し、町特産のジャンボ西瓜を試験的に栽培している。昨年は初めて四角いスイカ作りに挑戦し、ほぼ四角く実ったものの、ケースから取り出すことができなかった。

 今年は2、3年生7人が担当。5月の定植作業から週に1回以上畑回りをして成長を見守ってきた。昨年の反省から、鉄材とポリカーボネートで全面が外せるケースを使用し、先月28日に実を入れた。

 この日は元ジャンボ西瓜生産組合長の高見薫さん(71)と一緒に四角いスイカ2個を収穫。事前に収穫したものと合わせて7個が出来上がった。重さは大きいもので約22キロあった。糖度は7・5度で、通常栽培時の12~13度と比べて低くくなった。

 2年生の濱瀬暖音さん(16)は「四角くてきれいなのができた」と喜びつつ「味が塩っ辛くて予想外だった」と話し、出来栄えへの課題も感じている様子だった。

 完成したスイカは生徒が「(仮)入善スクエアウォーターメロン」と名付け、一つを入善町役場で展示する。