ランタンと傘で飾り付け 地元有志が上郷御殿山の段丘彩る【長野県飯田市】
段丘倶楽部が飯田下伊那地域の段丘の魅力を発信する取り組みを行った。飯田市上郷飯沼の御殿山の段丘崖を手作りランタンや傘で飾り付けし、地域の子どもたちが楽しむ姿が見られた。
段丘倶楽部は段丘の利活用に取り組み、今回は色とりどりの傘やLEDライトを使ったランタンで段丘を飾った。地域住民や子どもたちから親しまれている活動である。
保育園の園児や地域の人々が集まり、段丘を訪れるとともにランタン飛ばしで、願い事を書いたランタンを木に飾るイベントが行われた。
長野県飯田下伊那地域の段丘の魅力を発信しようと、地元有志でつくる「段丘倶楽部」（細田道夫代表）が、飯田市上郷飯沼の御殿山の段丘崖を手作りランタンや傘で飾り付けた。22日夕方には上郷なかよし保育園の園児が訪れ、ライトアップされた飾りを眺めたり、ランタンにメッセージをくくり付けたりして楽しんだ。
9人で活動する段丘倶楽部は御殿山の間伐や花木の植樹のほか、崖の中腹にツリーハウスを設置するなど段丘の利活用に取り組んでいる。夏にはランタン・傘飾り、冬にはクリスマスイルミネーションを恒例で実施し、地域住民や子どもたちから親しまれている。
今回はランドリーバスケットとLEDライトを組み合わせたランタン約30個と色とりどりの傘約20個を飾った。
この日、年長園児と保護者ら約60人がライトアップされた段丘を訪れた。園児らは同倶楽部の案内で段丘を散策し、飾りを間近で見て回った。年長の園児は「きらきらしていてきれい。傘が飾ってあるのが面白い」と笑顔を見せた。
ランタン飛ばしでは小学生になったら頑張りたいことなどの願いを書いた色紙をランタンにくくり付け、高さ約10メートルの木につるして上げた。
細田代表は「毎年子どもたちが楽しみに来てくれるのがうれしい」と話し、「リニアで飯田に来てまず見えるのは段丘。飯田の風物として段丘の活用が広がれば」と思いを語った。
ランタンと傘の飾りは8月中旬までで、午後6時から4時間ほどライトアップする。
