親子ら坑道探検「暗くて寒い」 富山・魚津埋没林博物館、虎谷金山跡でツアー

AI要約

富山県魚津市の魚津埋没林博物館が坑道ツアーを開催。参加者は金山採掘の体験や歴史に触れた。

江戸時代の金山跡を探索。坑道内では狭く暗い環境に驚きながらツアーを楽しんだ。

参加者はハンマーで鉱物を探す体験も。子ども達も昔の採掘作業に興味を持った。

親子ら坑道探検「暗くて寒い」 富山・魚津埋没林博物館、虎谷金山跡でツアー

 富山県魚津市の魚津埋没林博物館は21日、市内の松倉地区にある鉱山の「坑道ツアー」を開いた。親子ら約20人が参加し、学芸員の解説を聞きながら郷土の歴史や自然に触れた。

 19日から魚津埋没林博物館で開かれている「キンキラリ魚津の金山展」の関連イベント。金鉱石採掘時の様子を直接体験し考えてもらおうと企画した。

 松倉地区には江戸時代に越中七金山と呼ばれた鉱山のうち、三つの金山(虎谷金山、松倉金山、河原波金山)があり、今回はその中の虎谷金山跡を特別な許可を得て探索した。

 参加者は茂みをかき分けながら、三つの坑道を巡った。実際に幅約65センチ、高さ100センチ、長さ13メートルの坑道に入り、「暗い」「寒い」などと声を上げていた。佐藤真樹学芸員は「土や石がたまっているところが金を掘っていたところ」と説明し、参加者は興味深そうに観察していた。

 坑道近くの石をハンマーで割って鉱物を探す体験もあった。家族3人で参加した轡田智広さん(9)は「坑道は暗くて水がいっぱいたまっていた。昔の人は大変」と話した。