でけぇ~!! 潜水艦が家の軒先をミリミリ大移動 驚愕の動画が公開

AI要約

ジンスハイム技術博物館が2024年7月14日に公開した映像は、住宅街の中を進む潜水艦の驚くべき移送を記録したものである。

U17潜水艦は、かつてドイツ海軍が運用していたもので、ドイツ内陸部から500km以上離れた場所まで陸路で移送される過程が詳細に説明されている。

この移送はドイツ国民の注目を集め、各地で人だかりができるなど話題となっている。

でけぇ~!! 潜水艦が家の軒先をミリミリ大移動 驚愕の動画が公開

 ドイツのジンスハイム技術博物館は2024年7月14日、住宅街の中の狭隘路を潜水艦が進むという驚愕の映像を公式SNSで公開しました。

 

 これは、新たな展示品として迎え入れるための陸送です。運ばれているのは、かつてドイツ海軍が運用していたU17潜水艦。この艦は第二次世界大戦後、西ドイツ(現ドイツ)が建造した206型潜水艦の5番艦で、1973年11月に就役すると、37年間にわたって、バルト海を中心に活動していました。

 

 2010年に退役すると、汚染物質の除去や武装の撤去などでしばらくのあいだはヴィルヘルムスハーフェンの海軍工廠に係留されていましたが、同艦の程度が全体的に良好だということから、ジンスハイム技術博物館での展示候補となり、他の潜水艦との比較検討の結果、2021年に保存が正式決定します。

 ただ、博物館が所在するジンスハイムはドイツ南西部のドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州の中でも、さらに南に位置する都市であり、バルト海に面した港町ヴィルヘルムスハーフェンとは直線距離でも500kmほど離れています。しかも、その途中には陸路進まなければならない場所もあるため、運送計画を立てるのには、十分な時間がかけられました。

 

 こうして、2023年に入りようやく本格的に移送をスタート。運搬用の艀(はしけ)に載せられたU17は、4月28日にまずキール運河を経由してオランダのロッテルダムへと行き、そこからライン川などを遡上してシュパイアーまで時間をかけて運ばれています、

 ここでバッテリーなどを外して100t以上の軽量化を図る作業が行われると、2024年6月30日に、シュパイアーを出発、マンハイムでネッカー川へと入ると、ハスマースハイムで陸揚げされ、そこからジンスハイムまでは陸路で運ばれる予定です。

 

 このたび公開された映像は、このハスマースハイムの街中を進むU17の姿で、移送スケジュールによると最終目的地である博物館には7月28日に到着予定となっていることから、あと1週間程度は陸上を移動し続ける模様です。

 なお、今回の潜水艦の移送はドイツ国民にも注目しているようで、行く先々で人だかりができている様子が各種SNSで確認できました。