朝乃山、長期離脱 休場、左膝靱帯断裂で手術 大相撲名古屋場所

AI要約

大相撲の元大関、朝乃山が左膝の大けがで半年以上の離脱が見込まれることが明らかになった。

手術を受ける予定で、復帰まで半年以上かかる見通し。復帰後は幕下や三段目に転落する可能性がある。

師匠は朝乃山の復活を支える姿勢を示し、朝乃山も2場所連続の全休となった今場所は休場することが決まった。

朝乃山、長期離脱 休場、左膝靱帯断裂で手術 大相撲名古屋場所

  ●復帰まで半年、三段目転落も

 大相撲の元大関で東前頭12枚目、朝乃山(30)=本名石橋広暉、富山市呉羽町出身、富山商高OB、高砂部屋=が名古屋場所5日目の18日、日本相撲協会に「左膝前十字靱帯(じんたい)断裂、左膝内側側副靱帯損傷、左大腿(だいたい)骨骨挫傷で、現時点で約2カ月間の休務加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。今後、手術を受ける方針。初黒星を喫した4日目の一山本戦で左足を負傷した。

 18日の朝稽古で取材に応じた師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)は「(復帰まで)半年以上かかるだろう」と長期離脱の見通しを示した。特に前十字靱帯断裂は力士生命を左右しかねない大けがで、「手術して治した方がいい。切れているからつながないと」と説明した。

 来場所から全休が続けば、九州場所で幕下、来年の春場所で三段目に転落する可能性がある。朝乃山は大関時代の2021年に不祥事で6場所出場停止処分を受け、22年名古屋場所から三段目で復帰した。戦後、幕内経験者が三段目以下に2度陥落して再入幕した例はない。

 高砂親方は番付が下がることはやむを得ないとし「本人が一番悔しい。しっかり復活させたい」と部屋の大黒柱である朝乃山の復帰に向けて支えていく考えを示した。

 朝乃山は4月に右膝を痛め、小結に復帰した先場所を全休した。休場は2場所連続13度目で、今年は4場所のうち3場所目を数える。5日目の対戦相手だった翠富士は不戦勝。今場所の十両以上の休場者は5人となった。