朝乃山が休場 前日の左膝負傷は重傷だった、前十字靱帯断裂で復帰に半年以上かかる見通し

AI要約

大関経験者の朝乃山が前十字靱帯を断裂して重傷を負い、半年の離脱が必要となる可能性がある。

今場所と秋場所を休場する見通しで、幕下以下に転落することが確実となった。

再び試練に直面する朝乃山について、師匠が治療方針を医師と相談する意向を明かした。

<大相撲名古屋場所>◇5日目◇18日◇ドルフィンズアリーナ

 大関経験者で、前日4日目の取組で左膝を負傷して名古屋市の病院に緊急搬送されていた、東前頭12枚目朝乃山(30=高砂)は、重傷だったことが分かった。師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)が、この日、愛知・蟹江町での朝稽古で明かした。同親方は「前十字靱帯(じんたい)が切れている。手術すれば半年はかかる」と、左膝前十字靱帯断裂だったと説明した。

 今後の方針は医師と相談して決めるという。同親方は「力はあるから、しっかり治してから復活させたい。手術するかどうかは(医師の)先生と相談して決めるけど、手術しないと(靱帯が)つながらず、ゆるくなってしまうから、手術した方がいいと思う」と話した。

 朝乃山は前日の一山本戦で、左膝から崩れるように押し倒されて敗れ、3勝1敗となっていた。倒れた際には顔をゆがめ、親方衆らの肩を借りて土俵を降り、車いすで医務室へ運ばれた。さらに、名古屋市消防局のハイパーレスキュー隊の特殊車両に車いすのまま乗り込み、会場を後にしていた。

 6日目から休場し、今場所の残り11日間は全休する。9月の秋場所も間に合わない見通しだけに、幕下以下に転落するのは確実。新型コロナのガイドライン違反で、1年間の出場停止となり、大関から三段目に転落という経験をしている。再び試練が訪れることとなった。