朝乃山が一山本に敗れ左膝を負傷 自力で起き上がれず車いすで支度部屋へ

AI要約

大関経験者の朝乃山が今場所初黒星を喫し、左膝を痛めて敗れた

同学年の一山本に敗れた朝乃山は連勝が3で止まり、状況が心配されている

朝乃山は30代になり体の衰えを感じ、気を使うようになったと語っている

朝乃山が一山本に敗れ左膝を負傷 自力で起き上がれず車いすで支度部屋へ

<大相撲名古屋場所>◇4日目◇17日◇ドルフィンズアリーナ

 大関経験者で東前頭12枚目の朝乃山(30=高砂)が、今場所初黒星を喫した。取組前まで2戦負けなしと合口の良かった、同学年の一山本に敗れ、初日からの連勝は「3」で止まった。敗れた際に左膝を痛め、土俵から自力で起き上がることが出来なかった。土俵下まで抱えられると車いすで支度部屋に運ばれた。5日目は翠富士と初めて顔を合わせことが決まっているが、状況は心配だ。

 前日3日目の美ノ海戦に続く、同学年対決だった。初顔合わせだった前日の取組後は「高校の時に1度、大学の時に1、2度対戦したけど、勝ったイメージがない。大相撲でようやく戦えてうれしかった」と、充実感を漂わせていた。自身が近代、美ノ海が日大の時以来の対戦だったが「左でまわしを取ると強いと知っていたので警戒していた」と、相手の特徴は強く覚えており、相手の左前まわしを流れの中で切って、白星に結びつけていた。

 この日の一山本は、特に仲が良く、巡業の支度部屋では、明け荷を並べて会話を重ねるなどしている。それでも小結大栄翔、前頭若元春ら、他の同い年の関取と同じく「負けたくない気持ちは強い」と、意識する相手でもあった。

 そんな同級生力士も、今後は徐々に体に衰えが出始める30代となった。朝乃山も、この日の朝稽古後に「疲れが抜けにくくなった」と、20代までとの変化を口にした。真夏の名古屋場所で「昔はクーラーを18度とかにしていたけど、今は25度。そういった、ちょっとしたことから、気を使うようになった」と、心構えが変わったことも明かしていた。