彦根の無印良品で「江北図書館フェア」 パネル展示も

AI要約

滋賀県最古の私設図書館「江北図書館」は、長浜市木之本町にあり、1907年に設立された図書館だ。現在の建物は国の登録有形文化財に登録されており、最近新館もオープンした。

図書館には4万5000冊の蔵書があり、貸し出しも行っている。館長の久保寺容子さんによると、古い本には先人たちの思いが込められており、歴史を感じることができる。

イベント「江北図書館フェア」では、絵本「パンやのポポさん」関連のグッズや読み聞かせが行われ、図書館の歴史や未来の展示も行われる。

彦根の無印良品で「江北図書館フェア」 パネル展示も

 滋賀県最古の私設図書館「江北(こほく)図書館」(長浜市木之本町)の「江北図書館フェア」が7月20日・21日の2日間、無印良品彦根ビバシティー(彦根市竹ケ鼻町)で開催される。(彦根経済新聞)

 同館は、伊賀郡余呉村(現=長浜市余呉町)出身の弁護士・杉野文彌が、「未来を支える子どもたちと暮らす全ての人たちの文化向上のために」という思いで1902(明治35)年に設立した「杉野文庫」を前身とし、1907(明治40)年に図書館として開かれた私設図書館。現在の建物は、1937(昭和12)年に建てられた木造2階建ての洋風建築で、国の登録有形文化財に登録されている。今年3月には、クラウドファンディングなどで集まった資金を活用し、カフェやトイレを備えた新館「Lib+(リブプラス)」がオープンした。

 明治時代から現代に至るまでのおよそ4万5000冊の蔵書があり、貸し出しも行っている。書架にはそれぞれの時代の悩みや関心に沿った単行本や初版本、歴史を重ねた古い書籍なども多く並ぶ。館長の久保寺容子さんは「何世代も前の人が借りて受け継がれてきた本は、先人たちの思いも伝わるようで、その頃に思いをはせることもできる」と話す。

 今回、「江北図書館をより多くの人に知ってほしい」と同イベントを企画。イベントでは、つるやパンと江北図書館が共同企画・制作した絵本「パンやのポポさん」に出てくる「おうちパン」(250円)を販売。絵本「パンやのポポさん」、江北図書館オリジナルトート、ポストカード、栞などのグッズも販売する。「パンやのポポさん」の読み聞かせ、作者・山田美津子さんサイン会(21日のみ)、図書館スタッフによる紙芝居の上演(11時)、絵本のお話し会(14時)を予定する。

 7月2日からは、同館の歩みや蔵書、貴重資料などを紹介したパネル展示も行っている。実際に図書館に置かれている歴史のある古い単行本や、木之本町の歴史史料も展示。図書館の「これからの姿」も紹介している。28日まで。

 久保寺さんは「店に来た際にこちらのブースに立ち寄っていただければ。フェアを通じて江北図書館を知ってもらい、木之本の江北図書館にも足を運んでもらえれば」と呼びかける。

 営業時間は10時~21時。