電子図書館の貸出、閲覧数3年連続で全国1位 京都府福知山市

AI要約

京都府福知山市の市立図書館が運営する「ふくちやま電子図書館」が全国の355館の中で昨年度の人口1千人あたりの貸出数、閲覧数ともに1位になった。

ふくちやま電子図書館は22年10月の開設以来、首位を維持しており、昨年度の貸出数は15万2825点、閲覧数は33万5551点であった。

市内の小中学生を含む若い世代の利用が多く、子ども向けの児童書・絵本読み放題パックや特集更新などの工夫により利用が向上している。

電子図書館の貸出、閲覧数3年連続で全国1位 京都府福知山市

 京都府福知山市の市立図書館(山路智子館長)が運営する「ふくちやま電子図書館」は、全国の355館の中で、昨年度の人口1千人あたりの貸出数、閲覧数がともに1位になった。22年10月の開設から首位をキープしている。

 集計結果は図書館運営の最大手、図書館流通センター(本社・東京都文京区、谷一文子社長)の電子図書館を導入している図書館が対象。ふくちやま電子図書館の昨年度の貸出数は15万2825点(1千人あたり2008・6点)、閲覧数は33万5551点(同4410・2点)だった。1千人あたりの貸出数は一昨年度とほぼ同じで、閲覧数は減ったものの高水準を維持している。

 蔵書数は2万3696冊で、今年3月末で全国4位のコンテンツ数となっている。市内の小中学生約6千人に、利用に必要なIDを発行しており、朝読書、調べ学習で活用されるなど、若い世代の利用が多いことが1位を維持する主な要因になる。

 子どもに人気の本は、同時に何人でも借りられるように、2月から「児童書・絵本読み放題パック」を導入したほか、特集を毎月更新するなど利用向上に向けた工夫を続けている。

 さらに、地域資料の公開も始めており、妖怪博士ちゃんとして有名な関本創さんが手掛け、市が発行した絵本「節分で追い出された鬼はどこへいく?」をはじめ、「福知山城の歴史」「福知山の自然遺産」など6点は、利用登録などが無くても閲覧できる。

 職員は「今年は市立図書館開設100周年の記念すべき年。リアルとオンラインの両輪で、さらに市民の読書習慣をサポートしたい」と意気込んでいる。