ご当地アニメの聖地 復旧復興を願いぼんぼり点灯 金沢市
金沢市の湯涌温泉で行われたぼんぼり祭りの点灯式では、能登半島地震からの復旧復興の願いが込められ、ぼんぼりに灯りがともされました。
アニメ「花咲くいろは」の舞台となった金沢市や七尾市中島町をモデルにした「ぼんぼり祭り」は、湯涌温泉観光協会によって開催され、被災地からの出店も行われました。
湯涌温泉観光協会は地震後支援活動を行い、能登の復旧の現状を全国に知らせる取り組みを行っています。
石川県を舞台にしたアニメ「花咲くいろは」の聖地として知られる金沢市の湯涌温泉では、10月のぼんぼり祭りの本祭を前に、ぼんぼりの点灯式が、14日行われました。今回は、元日の能登半島地震からの復旧復興の願いを込め、ぼんぼりに次々と灯りがともされました。
2011年に放送されたアニメ「花咲くいろは」は、金沢市の湯涌温泉をはじめ、元日の地震で大きな被害を受けた七尾市中島町にある・のと鉄道「西岸駅」などが舞台モデルになっています。
アニメで描かれた神事をモチーフにした「ぼんぼり祭り」は、金沢市の湯涌温泉観光協会が開催し、2024年で12回目を迎えます。
会場では、能登半島地震の被災地・穴水町から出店があり、新鮮な海の幸をその場で焼き、訪れた人たちに販売していました。
フレッシュフーズストアーキタカワ 北川良治さん「地震で、店兼住宅が半壊。（イベントなどの出店に）切り替えている。能登でのイベントがなくなってしまい、離れたところのイベントに参加できないかお願いしている。出店出来てありがたい。」
点灯式では、観光協会の関係者が出席し、復旧復興の願いを込めて、ぼんぼりに灯りがともされました。
アニメの聖地として描かれた場所が地震で大きな被害を受けたことから、湯涌温泉観光協会では、地震発生後、復旧・復興への願い札を集めた「キボウノサクラ札」プロジェクトをはじめとしたイベントやチャリティーグッズ販売を行い、被災地を支援してきました。
湯涌ぼんぼり祭り実行委員会の山下新一郎実行委員長は、「全国に能登の復旧の現状を知ってほしい。」と話します。
山下実行委員長「10月の本祭では、これまでにゆかりの深い能登の人々の現状を訪れた人たちに知っていただいて、それが支援につながっていけばと思っている。」
会場には、作品のファンや大勢の観光客が訪れ、ぼんぼりの灯りを見つめながら、一日も早い復旧復興を願っていました。
