アクシデント乗り越え「無敵に」 NHK全国放送コンテスト朗読部門、京都府予選1位で綾部高3年の長澤さん

AI要約

京都府立綾部高校放送部の部長、長澤一花さんが府予選で優勝し、全国高校放送コンテストの朗読部門に出場することが決定。

コンテストに向けての準備や困難を乗り越えながら、長澤さんは全国大会に再挑戦する意気込み。

長澤さんは全国コンテストでも自身の朗読をさらに磨き、楽しみながら挑戦したいと意気込んでいる。

アクシデント乗り越え「無敵に」 NHK全国放送コンテスト朗読部門、京都府予選1位で綾部高3年の長澤さん

 京都府立綾部高校放送部の部長、長澤一花さん(3年)=福知山市立三和中学校出身=が、160人が出場した府予選で優勝し、23日~25日に東京都で開かれる「NHK杯全国高校放送コンテスト」の朗読部門に出場する。コンテストには2年前にも出場しているが、その際は府予選を4位で突破。今回は府王者として、再びの全国に挑む。

 府予選は6月に京都市であった。予選、準決勝は課題本5冊の中から1冊を選び、1分30秒~2分の制限時間に収まるよう、一場面を抜粋して朗読。準決勝に40人、決勝には16人が進出した。

 長澤さんは、5冊のうち村上春樹の「レキシントンの幽霊」を選んだ。予選はマスクを取り忘れるミス、準決勝は集合の際に名前が呼ばれずに困惑するトラブルにも見舞われたが、これらを乗り切って決勝に進むことができた。

 決勝は、課題本に加え、当日に発表された室生犀星の「或る少女の死まで」の抜粋文章も朗読して審査。予選、準決勝でのアクシデントを乗り越えた自信から、長澤さんは「無敵状態でした」といい、ミスなく感情を込めて読み切った。

 「ほかの部員たちと一緒に練習を積んできたので、優勝できてとてもうれしいです。全国コンテストでも、レキシントンの幽霊を朗読する予定で、さらに磨きをかけて挑みたい。結果ばかりを気にせず、とにかく楽しんで読めれば」と話している。