源氏物語など古典の広がり示す特別企画展 源氏物語ミュージアム 京都府宇治市

AI要約

源氏物語などが江戸時代に庶民にまで親しまれていた特別企画展が宇治市で開催中です。

江戸時代には、源氏物語のパロディー本や関連書籍が広く愛読されており、庶民も源氏物語をよく理解していたことがうかがえます。

源氏物語を題材にした工芸品も展示されており、特別企画展「源氏物語が呼んでいる」は9月29日まで開催されます。

源氏物語など古典の広がり示す特別企画展 源氏物語ミュージアム 京都府宇治市

源氏物語などが、江戸時代、庶民にまで広く親しまれていたことを示す特別企画展が、宇治市で行われています。源氏物語は、世に出て1,000年あまりとなりますが、この企画展は生き生きと描かれた源氏物語の登場人物について各時代の関連書籍を通して理解を深めることができます。源氏物語のパロディー本「偐紫 田舎源氏(にせむらさき・いなかげんじ)」は、江戸時代、版木に掘って印刷する技術が普及したこともあり、多くの人に愛読されました。庶民にも人気がありましたが、このことから、庶民は、源氏物語そのものをよく理解していたことがうかがえます。また、江戸時代、尾張の国の豪農・堀田知之が記した自身の蔵書目録から、江戸時代の人が源氏物語や古典、和歌、俳句で教養を身に付けるこだわりや古典が、全国に広まった様子をうかがい知ることができます。会場には、源氏物語を題材にした工芸品も彩りを添えています。源氏物語の特別企画展「源氏物語が呼んでいる」は9月29日までで、途中、展示替えを行います。