やきものフェアが仙台で開幕 全国の逸品をじっくり品定め 7月15日まで

AI要約

全国やきものフェアinみやぎ2024が開催され、約200の窯元や陶芸家が集まっている。

さまざまな産地の陶磁器が展示・販売され、石川県の被災した窯元も参加している。

地震で被害を受けた窯元から作品を購入する客も多く、期間は15日まで。

やきものフェアが仙台で開幕 全国の逸品をじっくり品定め 7月15日まで

 全国各地から約200の窯元、陶芸家が集う「全国やきものフェアinみやぎ2024」(河北新報社など主催)が11日、仙台市宮城野区の夢メッセみやぎで始まった。お目当ての陶磁器などを求め、多くの客でにぎわっている。15日まで。

 有田焼や美濃焼、益子焼などさまざまな産地の皿や茶わん、酒器などを展示、販売する。1月の能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県からも輪島塗や九谷焼などの6店が出展した。

 輪島塗の稲忠(石川県輪島市)は地震で店舗1階部分が全壊し、持ち込めた自社の作品は2点のみ。同市内の作家らのおわんなど約100点と共に並べた。3代目の稲垣充治さん(45)は「能登の作家から作品を託されたという思いで来た。東北から応援の電話ももらい励まされている」と語った。

 塩釜市の主婦吉本万里子さん(76)は、輪島塗の茶平一斎(輪島市)で香を入れる香合を購入。「地震でどうなっていたのか心配だった。店主と会えてほっとした」と笑顔で話した。

 午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで)。入場料は600円(午後2時以降500円)、中学生以下無料。