高校野球石川大会が開幕「能登に勇気と希望を」

AI要約

金沢市で開催された第106回全国高校野球選手権石川大会の開会式で44校のナインが力強く行進した。

選手宣誓では七尾東雲の高山昴主将が地震で被害を受けた奥能登の選手を元気づけるプレーを誓った。

開会式では入場行進や開幕戦が行われ、各校の選手が力強く競技に臨んだ。

高校野球石川大会が開幕「能登に勇気と希望を」

  ●七尾東雲高主将が宣誓 44校出場

 夏の甲子園を懸けた第106回全国高校野球選手権石川大会は11日、金沢市の県立野球場で開幕し、開会式で44校のナインが力強く行進した。七尾東雲の高山昴主将が「能登半島地震で被災された人、応援してくれた人に勇気と希望を届ける」と選手宣誓し、地震で被害を受けた奥能登の選手もふるさとを元気づけるプレーを誓った。

 入場行進では関戸啓太さん(小松工)が先導し、前回大会優勝の星稜を先頭に選手が堂々と歩を進めた。遊学館合唱部の中澤心音さんが国歌と大会歌「栄冠は君に輝く」を独唱し、同校バトントワリング部と吹奏楽部が演奏とパフォーマンスで会場を盛り上げた。

 県高野連の居村吉記会長が「声援、応援の思いを受け、背番号を誇りに思いっきり野球をやりましょう」と選手に呼び掛け、北野喜樹県教育長らが激励した。

 七尾東雲の高山主将は「自分たちの気持ち、石川の選手の気持ちを最後まで言えて良かった」と笑顔を見せた。6月まで金沢市などで避難生活を送った輪島の中川直重主将は「地震直後のことを思うと、この場に立っていられるだけでうれしい。勝って応援してくれた人に恩返ししたい」と意気込んだ。

 閉会後に開幕戦となる翠星―北陵の試合が行われ、始球式では抽選で選ばれた南芽依さん(飯田)が投手を務めた。

 

 

開会式で堂々と入場行進する各校の選手=11日午前10時20分、金沢市の石川県立野球場