組抗争認定 警戒区域に岡山県倉敷市追加 玉島民家爆発で県警など方針

AI要約

岡山県倉敷市玉島上成の民家に4月、手りゅう弾が投げ込まれた事件について県警などは特定抗争指定暴力団の抗争と認定し、暴力団対策法に基づき倉敷市を警戒区域に追加する方針を固めた。

県内では岡山市に続いて倉敷市が警戒区域となる見通しで、両組織の活動が制限されることになる。

事件関与の山口組系組員が爆発物取締罰則違反で起訴され、共謀した組員には不起訴処分が下された。

組抗争認定 警戒区域に岡山県倉敷市追加 玉島民家爆発で県警など方針

 岡山県倉敷市玉島上成の民家に4月、手りゅう弾が投げ込まれた事件について県警などは10日までに、特定抗争指定暴力団の池田組(岡山市)と山口組(神戸市)による抗争と認定し、暴力団対策法に基づき両組織の活動を制限する「警戒区域」に倉敷市を追加する方針を固めた。区域内では組事務所への立ち入りや組員5人以上の集合などが禁じられる。

 16、18日に両組織から意見聴取した上で岡山県公安委員会が正式に決め、8月上旬にも官報公示する見通し。県内では現在、岡山市が警戒区域となっている。

 事件を巡り岡山地検は10日、手りゅう弾を投げ込んで爆発させたとして爆発物取締罰則違反(使用)の罪などで山口組系組員の福山市、A男(63)=窃盗罪などで起訴=を追起訴した。A男は民家を池田組の元幹部方と思い込んで襲撃したとみられる。

 共謀したとして再逮捕、送検された同組員のB男(31)=窃盗罪で起訴=については同違反ほう助罪などに切り替えた上で不起訴処分(起訴猶予)とした。