昨年度の市ふるさと納税 過去最高更新1億6288万円【宇部】

AI要約

宇部市は、昨年度のふるさと納税の実績をまとめた。ガバメントクラウドファンディングを含めたふるさと納税額は、6053件1億6288万8935円で、同納税制度が始まった2008年からの15年間で件数、額とも最多となった。

昨年度よりも2500万円以上の増額となり、返礼品の数が前年度比319品増の725点にも増加した。市内事業者へのセールス活動や見やすいPR活動の効果があった。

一方で、収支は500万円の赤字であり、今後は黒字化が課題となる。宇部市では、体験型イベントの創出やリピーターの増加などで黒字化を目指す。

昨年度の市ふるさと納税 過去最高更新1億6288万円【宇部】

 宇部市は、昨年度のふるさと納税の実績をまとめた。ガバメントクラウドファンディングを含めたふるさと納税額は、6053件1億6288万8935円で、同納税制度が始まった2008年からの15年間で件数、額とも最多となった。

 

 過去最高額だった前年度の1億3857万5026円を約2500万円上回った。担当する移住定住推進課は、過去最多となった要因として、昨年9月に中間事業者が変わり、市内事業者に対してセールス活動を行った結果、返礼品の数が前年度比319品増の725点となったことを挙げる。ホームページをリニューアルし、インターネットで検索連動型の広告掲載を期間限定で実施するなど、見やすさを重視したPR活動も功を奏したのではと分析している。

 

 一方で、同制度による他の自治体への市民税の流出と地方交付税の補塡(ほてん)により、実質的収支は500万円の赤字。今後は収支の黒字化が課題となる。同課では、体験型イベントの創出など宇部ならではの返礼品の創設に加え、リピーターを増やしていくことで黒字化を目指したいとした。

 

 ふるさと納税の使い道の指定として最も多いのは、「市長にお任せ」の5234万4500円。次いで「活力に満ちたまちづくり」が3677万円、「未来を拓(ひら)くひとを育むまち」が3630万7000円となった。

  

 ガバメントクラウドファンディングは、件数こそ前年度から11件減ったが、総額は530万8435円と100万円以上数字を伸ばした。