「見張り不十分」 8人死亡の海自ヘリ墜落・事故原因を発表

AI要約

小松島航空基地所属のヘリコプターなど2機が、訓練中に衝突し墜落した事故の原因について、海上自衛隊は、見張り不十分や機体間の高度差管理の不備が指摘された。

調査によると、両機の指揮官の情報共有が不十分であり、高度差を保つ指示が不明瞭であった。夜間でも目視が可能ながらも、衝突回避の努力が見られなかったという。

再発防止策として、見張りの徹底や最上位指揮官による高度差管理が提示され、複数機による訓練は再開される予定。

「見張り不十分」 8人死亡の海自ヘリ墜落・事故原因を発表

小松島航空基地所属のヘリコプターなど2機が、訓練中に衝突し墜落した事故の原因について、海上自衛隊は、見張りが不十分だったことや、機体同士の高度差を管理できていなかったこととする調査結果を発表しました。

調査結果によりますと、衝突した2機は、それぞれ別の指揮官の指揮のもと、訓練に参加していましたが、双方の指揮官の情報共有が不十分で、安全な高度差を保つための明確な指示がなかったということです。

ヘリ同士は、夜間でも近づけば目視は可能ですが、衝突した2機は衝突するまで互いを避けようとする様子が確認できず、見張りが不十分だったということです。

再発防止策として、見張りの徹底や、複数のヘリが訓練に参加するときは、訓練全体を統括する最も上位の指揮官が高度差の管理に責任を持つことなどをあげました。

海上自衛隊は、事故後、複数のヘリによる訓練を見合わせていましたが、調査結果と再発防止策を発表したことを受け、再開する方針です。