デニー知事「訓練必要なら県外・国外で探して」 米軍嘉手納基地で降下訓練計画 県は中止申し入れへ 沖縄

AI要約

沖縄県知事が米軍の嘉手納基地でのパラシュート降下訓練計画に反対し、県外での実施を要求している

沖縄県は以前から伊江島補助飛行場での訓練を求めており、嘉手納基地での訓練は違反と主張

嘉手納基地司令官は伊江島補助飛行場の修復完了まで嘉手納での訓練を説明していたが、知事は不服を表明

デニー知事「訓練必要なら県外・国外で探して」 米軍嘉手納基地で降下訓練計画 県は中止申し入れへ 沖縄

 米軍が8日午後5時半から8時の間に、米軍嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を計画していることについて、沖縄県の玉城デニー知事は8日朝、記者団に対して「もし訓練が必要なら県外・国外の適地を探してそこで行ってほしいと申し入れている。米側の対応が非常にあいまいではないかと思う」と指摘した。県は、沖縄防衛局や外務省沖縄事務所に対して口頭で中止を申し入れる予定。

 パラシュート降下訓練を巡り、県はこれまで、伊江村の伊江島補助飛行場でパラシュート降下訓練を実施することを定めた1996年の日米特別行動委員会(SACO)最終報告に基づき、嘉手納基地で実施しないよう求めている。

 嘉手納基地の第18航空団の司令官は4月に、報道陣に対して伊江島補助飛行場の修復が完了するまで嘉手納基地で訓練すると説明していた。

 玉城知事は「伊江島補助飛行場が使えないからといって嘉手納を使うのは、(SACO最終報告で)確認した事項とは相いれないと思っている。もう一度米側に対してしっかり検討するように申し入れたい」と話した。(沖田 有吾)