まるごと奈良博6日開幕 石川県立美術館

AI要約

奈良国立博物館展「まるごと奈良博」が石川県立美術館で開幕し、国宝や重要文化財を含む205点が展示される。

展示では奈良博の仏教美術品を紹介し、1400年の国内仏教美術史をたどる。子ども向けのイベントも企画される。

6日には奈良国立博物館長と県立美術館長の対談が行われ、展示は28日まで続く。

まるごと奈良博6日開幕 石川県立美術館

 奈良国立博物館展「まるごと奈良博」は6日、金沢市の石川県立美術館で開幕する。奈良博の主要所蔵品をほぼ網羅する初の大規模展となり国宝8点、重要文化財93点を含む計205点が展示される。5日は前期展の設営が完了し、至高の仏教美術に出合う会場は、開場を待つばかりとなった。

 同展は「ポスト国民文化祭」の目玉事業として、県、県立美術館、北國新聞社でつくる実行委員会が主催する。

 展示では奈良博が所蔵する仏教美術品を10章に分けて紹介する。国宝「十一面観音像(じゅういちめんかんのんぞう)」「薬師如来坐像(やくしにょらいざぞう)」をはじめ、頰づえのポーズが印象的な重要文化財「如意輪観音菩薩坐像(にょいりんかんのんぼさつざぞう)」などを通して、1400年の国内仏教美術史をたどる。県内寺院所蔵の仏画など北陸ゆかりの品もそろう。子どもにも分かりやすい解説が付けられ、期間中にワークショップなど親子向けイベントを企画する。内灘以北の小中学生を無料招待する。

  ●井上、青柳両館長が対談

 6日は午後1時半から井上洋一奈良国立博物館長と、青柳正規県立美術館長による対談が開かれる。前期は28日まで、後期は31日~8月25日に開かれる。