夏の高校野球宮崎県大会を前に(3) 飯野・高城連合チーム 一人で野球部を守ったマネージャー「野球をやってよかったと思った夏にしたい」
飯野高校と高城高校の連合チームが注目を集める
バッテリーの信頼関係や部員不足に喜びを感じる選手たち
1年半一人で野球部を支えてきたマネージャーの特別な思い
夏の高校野球宮崎県大会を前に、注目校を紹介しています。
今回は、飯野高校と高城高校の連合チームに注目します。
選手たちはもちろん、チームには特別な思いで夏を迎える一人のマネージャーがいます。
それぞれの大会にかける思いを取材しました。
■あわせて10人の連合チーム
連合チームとして夏の高校野球県大会に出場する飯野高校と高城高校。
選手は飯野が6人、高城が4人のあわせて10人で大会出場が決まって、およそ1か月間、週に1回ほど合同練習を行い、チーム作りに励んできました。
チームの注目は、飯野・高城コンビのバッテリー。学校が違う2人はバッテリーを組んで1か月ほどですが、信頼関係はバッチリです。
(高城 木下智稀投手・3年)
「祐暉がリードしてくれるので、それに自分が信じて投げている」
(飯野 小野祐暉選手・2年)
「智稀が言ったように打たせて取るピッチングをして、守備の仲間を信じて打たせて取る」
両校ともに部員不足の中、選手たちは連合チームとして大会に出場できる喜びを感じています。
(高城 木下智稀投手・3年)
「(高校)最後の大会に出られないと思っていたが、飯野高校と合同(チーム)ができて最高の夏にしたいと思っている」
■約1年半 一人で野球部を守ってきたマネージャー
そして、大会の出場を喜んでいるのは選手だけではありません。
(飯野 伊藤梨亜菜マネージャー・3年)
「拭いた。一回拭いた。一回拭いてこれだからもう一回拭きたいんだけど」
選手たちの練習をサポートしているのは、飯野高校の3年生でマネージャーの伊藤梨亜菜さん。
飲み物を用意したり、球拾いをしたり、こうしたマネージャーとしての仕事に伊藤さんは人一倍、特別な思いを抱いています。
(飯野 伊藤梨亜菜マネージャー・3年)
「全部楽しくやっています。全部ゼロから始めたので周りの人よりも知識がなかったし、先輩たちが特に何か教えてくれたというのはなかったので、全部イチから1年生の時に考えて」