オリンピアンの志水祐介さんが水球指導 武蔵野市の小・中学校で

AI要約

2024年度武蔵野市小中学校 アスヒロOlympian Dream Project(水球版)」が7月から、武蔵野市内の小・中学校で順次開催される。

元水球日本代表のオリンピアンで、2016年のリオデジャネイロ大会と2021年の東京大会に出場した志水祐介さんが設立した一般社団法人「アスヒロ」が武蔵野市教育委員会とタイアップして行う事業で、昨年に続き2回目。

代表の志水さんは筑波大学体育専門学群で水球部に所属し、海外クラブとのプロ契約を経験。現役引退後は成蹊大学水球部のコーチとしても活動中。

『アスヒロ』は『アスリートが子どもたちのヒーローになる』という思いを込めて命名された。

さまざまなオリンピアンが参加し、水球の楽しさやチームビルディングを子どもたちに伝えるプロジェクト。授業は地域の取り組みと連携し、子供たちに夢と成功体験を提供している。

オリンピアンの志水祐介さんが水球指導 武蔵野市の小・中学校で

「2024年度武蔵野市小中学校 アスヒロOlympian Dream Project(水球版)」が7月から、武蔵野市内の小・中学校で順次開催される。 (吉祥寺経済新聞)

 元水球日本代表のオリンピアンで、2016(平成28)年のリオデジャネイロ大会と2021年の東京大会に出場した志水(しみず)祐介さんが設立した一般社団法人「アスヒロ」(武蔵野市関前5)が武蔵野市教育委員会とタイアップして行う事業で、昨年に続き2 回目。法人設立前の2021年度から実施しており、今年で3回目となる。

 代表の志水さんは筑波大学体育専門学群で水球部に所属。2011(平成23)年に卒業後、「ブルボンウォーターポロクラブ柏崎」(新潟県柏崎市)に入団。日本人として初めて海外クラブ「KFC BREAKERS」 (オーストラリア)とプロ契約。イタリア、ハンガリーなど海外プロクラブチームと契約を重ねた経歴を持つ。

 リオ大会ではキャプテンを務め、東京大会にも出場。2022年3月、現役引退。同年から成蹊大学水球部のコーチも努める。

 「アスヒロ」は「アスリートが子どもたちのヒーローになる」という思いを込めて付けたという。

 武蔵野市主催の「sports for ALL 水球」に2016(平成28)年の1回目からゲスト参加する中、「市の取り組みが現役時代から解決したかったことと一致した」ことから、武蔵野市を活動の拠点にした。

 「派遣するオリンピアンとの触れ合いを通じて成功体験を実感してほしい」と始めた授業は、小学校3~6年と中学校の70名程度が対象。プールでの水球や体育館やグラウンドではボールを使ったチームビルディング、ボールの扱いなどを伝える。参加校には水球ボール1個を進呈。初回は7月1日で、武蔵野市立本宿小学校で開いた。

 講師は吉田拓馬さん(東京オリンピック)、有馬優美さん(東京オリンピック、現役日本代表)、野田菜波(現役日本代表)から1~2人、成蹊大学、東京女子体育大学の学生5~6人がサポートに入る。

 「ボールを追いかけるうち子どもたちは顔に水がかかることが気にならなくなる。水への苦手意識を克服する成功体験をぜひ実感してほしい」と志水さん。

 「先生から『オリンピアンにはオーラがあり、子どもたちの聞く姿勢が違う』との言葉をもらうが、遠い存在になっていないかとも感じている」と志水さん。「触れて、一緒に体を動かし人を笑顔にするのがアスリート。自己肯定感が低い子どもたちに夢を持つきっかけ作りをサポートし、地域、行政、企業、アスリートと子どもたちを守っていくハブとなりたい。武蔵野市の身近なオリンピアンとしても頑張っていく」と意気込みを見せる。

 授業の終了予定は10月25日の武蔵野市立第三小学校。