陸上・田中希実選手が地元を表敬訪問 色紙に「足を止めない」

AI要約

兵庫県小野市出身の田中希実選手がパリ・オリンピックに5000メートルと1500メートルで出場することが内定

市役所を訪れた田中選手は市長から激励を受け、強い意欲を示す

田中選手は古里へ帰る喜びを表し、幸せな気持ちを伝える走りを目指している

陸上・田中希実選手が地元を表敬訪問 色紙に「足を止めない」

 26日に開幕するパリ・オリンピックの陸上女子5000メートルと1500メートルに出場する兵庫県小野市出身の田中希実(のぞみ)選手(24)=ニューバランス=が2日、同市役所を表敬訪問し、蓬莱(ほうらい)務市長に活躍を誓った。

 田中選手は東京五輪に続いて2大会連続の出場。5000メートルでの出場は内定していたが、6月末に新潟市で開かれた日本選手権で3種目に出場し、1500メートルでも出場権を得た。蓬莱市長は「本当に強くなった。しっかり調整して力を出し切ってほしい。みんなで応援しています」と激励した。

 「古里に帰るとほっとします。これからすぐに岐阜県に合宿に行くが、もう少しゆっくりしたかった」と笑顔を見せた田中選手。今の気持ちとして「足を止めない」と書いた色紙を市に贈り、「何があっても足を前に出し続けたい」と強い思いを口にした。目標を聞かれると「結果だけでなく、見ている人に幸せな気持ちが伝わるような走りをしたい」と語った。

 田中選手は市立小野南中、県立西脇工業高出身。1000メートル、1500メートル、3000メートルなどで日本記録を保持している。【村元展也】