北海道・道東で死亡事故急増&高齢者絡みの事故も…そこで“秘密兵器”で模擬体験・注意よびかけ
北海道の釧路・十勝管内で死亡交通事故が相次いでおり、2024年4月からの3か月間で7人が亡くなったことが判明しました。
特に65歳以上の高齢者が3人犠牲になっており、高齢者の運転による事故が増加しています。
高齢ドライバー向けのシミュレーターを使用し、事故が起きやすい状況を体験させる取り組みが行われています。
北海道の釧路・十勝管内では死亡交通事故が相次ぎ、2024年4月からの3か月間で、2023年より5人多い7人が亡くなりました。
そのうち65歳以上の高齢者が3人犠牲になっています。
高齢者の運転が事故を引き起こすケースも増えていて、6月28日には釧路市内で、70代の男性が運転する乗用車がドラッグストアの駐車場に停めようとしてバックで衝突。
男性は慌てて車を前進させ、駐車場と歩道を約20メートル突っ切り、車道に飛び出す事故が起きました。
けが人はいませんでしたが、アクセルとブレーキを踏み間違えたとみられています。
そのなか6月30日、道東・厚岸町のスーパー駐車場で、CG映像の仮想道路を走行するシミュレーターが登場し、高齢ドライバーが体験しました。
シミュレーターには凍結し滑りやすい路面や、歩行者が飛び出すなど事故が起きやすい危険な場面が組み込まれ、体験を通じて高齢ドライバーに、自身の運転の弱点などを免許の自主返納を考えてもらうのが狙いです。
体験会を開いた警察によりますと、左折時に左側に寄らず自転車を巻き込んだり、見通しの悪い交差点で十分に減速せず、子どもの飛び出しに対応できない場面があったということです。
また、免許を自主返納した場合の生活を1カ月間、疑似体験してもらう参加者を募集したところ、2人が希望しました。