2メートル隆起の輪島港 九州大学が詳細な「海底地形図」を公開

AI要約

能登半島地震で海底が隆起した石川県の輪島港周辺で、九州大学などは海底地形図を公開しました。

研究グループは海底の変化や活断層を把握するために詳細な調査を行い、漁業者の安全な操業をサポートする取り組みを行っています。

輪島港では地震により海底が隆起し、漁船が出られない状況が続いており、海底地形図の公開が船の安全な運航に役立っています。

能登半島地震で海底が隆起した石川県の輪島港周辺で、九州大学などは1日、漁業者の安全な操業につなげてもらおうと、詳細な海底地形図を公開しました。

九州大学などの研究グループは、隆起による海底の変化や海底活断層を把握するため、石川県輪島市の輪島港周辺で、今年4月から5月にかけて、海底地形の調査を行いました。

調査では海底に向けて超音波を発信し、反射した音波をとらえることで、1メートル以下の細かさで海底の地形を可視化しました。研究グループは、漁業者の安全な操業につなげてもらおうと、海底地形を3次元で確認できる地図をインターネット上に公開しました。研究グループは、この海域で高精度な海底地形図が発行されるのは初めてだとしています。

輪島港では、元日の地震で海底がおよそ2メートル隆起し、200隻近い漁船が漁に出られない状態が続いています。

調査に当たった九州大学浅海底フロンティア研究センターの菅浩伸センター長は「海底地形図を公開することで、1日でも早く船が漁に出られるようになれば」と話しています。