神輿修理に大忙し 祭りシーズン向け…下野の神仏具店「宝珠堂」

AI要約

下野市花の木1丁目の神仏具店「宝珠堂」で神輿の修理作業が繁忙期に入り、3代目神輿師の小川亨さんが県内外からの受注に応えている。

小川さんは、神輿や山車の製造、修理を手がけ、祭りシーズン前の3月から9月まで忙しい日々が続く。

修理作業の一環として、東京都新宿区の町内会から依頼された子ども神輿の修理を行っており、丁寧に骨組みの新調や漆の塗り替えなどを施している。

神輿修理に大忙し 祭りシーズン向け…下野の神仏具店「宝珠堂」

 夏や秋の祭りシーズンに向け下野市花の木1丁目の神仏具店「宝珠堂」で神輿(みこし)の修理作業が繁忙期を迎えている。

 同店では、3代目神輿師で、県伝統工芸士の小川亨(おがわりょう)さん(62)が神輿や曳(ひ)き太鼓山車(だし)などの製造、修理を手がける。

 修理は県内外から年間25件ほど受注。祭りが本格化する前の3月から9月まで繁忙期が続く。今月からは東京都新宿区の町内会から依頼された子ども神輿を修理。図面がない中、500を超える部品に分解し骨組みの新調や屋根の漆の塗り替えなどを行っている。

 25日は専用工具で飾り金具に目印の番号を打刻したり形を整えたりした。小川さんは「担ぎ手が減っているが、神輿が大切にされ、文化が受け継がれるよう思いを込めて直している」と話した。