トナミ運輸(富山県高岡市)優勝逃す 全日本実業団バドミントン

AI要約

男女混合団体戦で行われたバドミントンの第74回全日本実業団選手権最終日。男子決勝では富山県勢のトナミ運輸がBIPROGYに0-3で敗れ、準優勝となる。女子決勝ではBIPROGYが再春館製薬所を3-2で破り、2連覇を果たした。

トナミ運輸は安村康介監督の戦略が痛かった。エースペア「ホキコバ」の敗北が影響し、チームは窮地に追い込まれた。保木と小林の組はストレート負けで試合に勢いを持たらせることができず、結果に繋がらなかった。

再春館製薬所の廣上瑠依がチームに貢献できず、第1ダブルスに出場して0-2で敗れた。彼女は2028年のロサンゼルス五輪を目指してスキルや人間力を向上させる意欲を語った。

トナミ運輸(富山県高岡市)優勝逃す 全日本実業団バドミントン

 バドミントンの第74回全日本実業団選手権最終日は23日、カメイアリーナ仙台で男女の決勝を行い、男子は富山県勢のトナミ運輸(高岡市)がBIPROGY(東京、旧日本ユニシス)に0-3で敗れて準優勝だった。

 大会は2複3単の団体戦で競った。6年ぶり12度目の優勝を目指すトナミ運輸は、第1ダブルスの西田陽耶(上市町出身)、目崎駿太郎組、第2ダブルスの保木卓朗、小林優吾組、第1シングルスの大林拓真がいずれもストレート負けを喫した。西田、目崎が男子の敢闘選手賞を受賞した。

 女子はBIPROGYが再春館製薬所(熊本)を3-2で破り、2連覇を果たした。

保木・小林組敗れ流れ失う

 エースペアの「ホキコバ」の敗北が痛かった。トナミ運輸は第2ダブルスにパリ五輪に出場する保木、小林組を起用し、一気に勢いに乗る狙いだった。だが、まさかのストレート負けで、チームは窮地に追い込まれた。安村康介監督は「団体戦の流れをつかみきれなかった」と話す。

 第1ダブルスは若手の西田、目崎組が格上の日本A代表ペアを相手に奮闘するも、力負けした。0-1で迎えた第2ダブルスに、コンディションが整わず、準決勝を欠場していた保木が復帰し、小林とともに出場した。

 相手は混合ダブルスでパリ五輪に出場する渡辺勇大と、熊谷翔組。第1ゲームは序盤から7連続でポイントを奪われ、終始主導権を握れなかった。

 第2ゲームでは小林が持ち味の力強いスマッシュを放つなど、一時リードしたが、相手の猛攻に耐えきれずに逆転された。小林は「どこかで油断があり、安易な試合展開になってしまった」と振り返る。

 パリ五輪前の最後の大会だけに、弾みをつけたかった。保木は「負けたことは悔しいが、ここで落ち込まず、明日の練習からオリンピックに集中していきたい」と落ち着いた表情で話した。

 宮城県出身の小林は、社会人になってから初の古里での大会に臨み「会場の人たちに自分のプレーを見せることができてよかった。オリンピックで地元に明るいニュースを届けたい」と語った。

廣上(高岡出身)ダブルス出場、敗れる 再春館製薬所

 女子決勝で敗れた再春館製薬所は、廣上瑠依(高岡市出身)が第1ダブルスで出場し、0-2で敗れた。「チームに貢献できなかった。2028年のロサンゼルス五輪を目指して、スキルや人間力を上げていきたい」と話した。