答弁原稿がSNSに流出...「内部資料の認識なかった」会津若松市議、外部提供認める

AI要約

会津若松市議会6月会議での一般質問のため、市が作成した答弁原稿が流出した問題について、流出元が特定されたことが明らかになった。

問題の経緯や流出原因、市議会や市長の対応、渡部氏の過去の注意事項について報告された。

今後は再発防止策や情報取り扱いルールの見直しが検討されることが示された。

 会津若松市議会6月会議での一般質問のため、市が作成した答弁原稿が交流サイト(SNS)に流出した問題で、市議会は21日、流出元は渡部認市議(66)だったと明らかにした。各派代表者会議で報告した。

 答弁原稿は、市が内部資料として作成しており、市議の求めに応じて参考として提供している。ただし、SNSなどを通じた外部への公表は認めていない。市議会によると、渡部氏は調査に対して外部に提供した事実を認め、「市の答弁原稿は内部資料に当たらないという認識だった。大変甘い認識で、申し訳ないと思っている」と話しているという。

 問題になっているのは10日に行った渡部氏自身の一般質問に対する答弁原稿。渡部氏は傍聴していない人らから「市の答弁を確認したい」と依頼を受け、2人にメールで答弁原稿を送ったという。そのうちの1人がフェイスブックに答弁原稿のPDFデータを掲載。14~17日の間はデータを閲覧したり、ダウンロードしたりできる状態だった。

 流出を受け、室井照平市長は正副議長に対し、再発防止策を要請した。清川雅史議長は「市と議会の信頼を損なう行為で誠に遺憾」と述べた。市議会は今後、渡部氏の処分や再発防止策を含めた情報の取り扱いルールについて検討する。

 市議会によると、渡部氏は過去にSNSでの情報の取り扱いを巡って厳重注意を受けているという。