奄美市でパッションフルーツ品評会 3地区から17点出品 栽培管理技術が向上

AI要約

2024年度奄美市施設パッションフルーツ品評会で金城良洋さんが金賞を受賞。栽培管理技術の向上が評価された。

今年の収穫時期が遅れ、生産量が少ない状況。ピークの収穫は6月下旬頃に見込まれる。

金城さんは過去に銀賞を獲得した経験があり、今後も金賞を目指して取り組む意欲を示している。

奄美市でパッションフルーツ品評会 3地区から17点出品 栽培管理技術が向上

 2024年度奄美市施設パッションフルーツ品評会が18日、鹿児島県同市名瀬の県農業開発総合センター大島支場であった。前年度より1点少ない17点(名瀬11、住用1、笠利5)の出品があり、金賞には名瀬の金城良洋さん(42)が選ばれた。

 品評会は生産振興や技術向上、高品質果実としてのブランド確立が目的。規格は80グラム以上100グラム未満で、収穫後3日以内の「ルビースター」品種が対象。県やあまみ農協の担当者らが果皮の着色や傷の有無、玉ぞろいなどを審査した。糖度は平均17・7度(最高18・6度)、酸度は平均2・02%だった。

 奄美市農林水産課によると、同市の23年度の施設パッションフルーツ栽培実績は、農家戸数が59戸、栽培面積が6・1アールで生産量は64・6トン。

 今年は冬の日照環境に恵まれ生育が順調だったが、着蕾期(2月下旬~3月下旬)の天候不順により収穫時期が遅れているという。このため例年より生産量が少なく、収穫のピークは6月下旬頃となる見込み。

 審査委員長の松比良邦彦県農業開発総合センター大島支場長は「食べやすい、味の濃い果実に仕上がっていた。個々の生産者の栽培管理技術の向上が感じられた」と講評した。

 パッションフルーツを15年近く栽培している金城さんは、20~22年度に3年連続で銀賞を獲得したが、昨年は入賞を逃した。念願の金賞に「毎年の積み重ねでやってきたことが実った」と笑顔。「来年も金賞が取れるよう良いものをつくりたい」と意気込んだ。銀賞には笠利の岩田聡さん(44)、銅賞には名瀬の上原龍治さん(42)が選ばれた。