見た目も珍しい希少な「白いキクラゲ」 新食材の魅力に注目
宮崎県西都市で生産されている新しい食材「白いキクラゲ」に注目。日焼けを遮光して栽培され、肉厚で上質な味が特徴。食べ方も多彩で人気が高まっている。
白いキクラゲはアラゲキクラゲの突然変異で生まれ、栽培方法は代表の黒木真二さんが独自に開発。栽培には細かい気配りと努力が必要。
売り手も新食材の魅力に惹かれ、スーパーなどでも取り扱いが始まりつつある。
宮崎県西都市で生産されているある新しい食材に注目します。
それが、見た目も珍しい「白いキクラゲ」です。どんな食材なのか取材しました。
■日焼けしないように遮光して栽培
西都市にある「きくらげ堂」。
代表の黒木真二さんにハウスを案内してもらいました。
(廣末圭治記者)
「中、真っ暗ですね…」
真っ暗なハウスで栽培されていたのは、真っ白なキクラゲ。
黒木さんは、4年半前からこの「白いキクラゲ」を栽培しています。
(きくらげ堂 黒木真二代表)
「日焼けしないように遮光して栽培しています」
キクラゲは光に当たると変色してしまうため、栽培ハウスの中は常に真っ暗なのです。
この「白いキクラゲ」は、アラゲキクラゲの突然変異で生まれたもの。その確率は1万分の1とも言われています。
■独自に生み出した栽培方法
黒木さんは、大手自動車関連企業でエンジニアとして活躍した経験を生かして、栽培ハウスを自ら設計し、これまで確立されていなかった白いキクラゲの栽培方法を独自に生みだしました。
黒木さんが栽培する白いキクラゲの特徴は、その大きさや厚みです。
(きくらげ堂 黒木真二代表)
「いつ水が必要なのか、それを見極めて散水をしている。それが肉厚を出す秘訣というか」
空気の循環や温度・湿度の管理を徹底することで、より肉厚で上質な白いキクラゲに育つと黒木さんは話します。
そして、その食べ方はというと…
(きくらげ堂 黒木真二代表)
「鍋に入れたり、みそ汁に入れたり、あとは酢の物とか」
■食べた瞬間に、これおいしい 手軽に買えるように売りたい
串間市のスーパーでは、この日、入り口のいちばん目立つ場所に白いキクラゲが並べられていました。
生産量が少ないため、一般の店舗には、まだ、ほとんど流通していない白いキクラゲですが、このスーパーの堀口直樹さんがその魅力にほれ込み、今年から販売を始めました。
(四季彩館ほりぐち 堀口直樹専務)
「食べた瞬間に、これおいしいと。自分も知らなかったが、みんなも知らないだろうなと思って、手軽に買えるように売りたいなと思って」