東京・大田市場で1粒10万円! 山形県開発の新品種「紅王」 昨年の大玉コンテスト王者出荷

AI要約

山形県が開発した大玉サクランボの新品種「やまがた紅王(べにおう)」が17日に東京・大田市場で1粒10万円で競り落とされた。

県内の農家が努力して生産した大玉サクランボが高値で取引され、品質の評価が高まった。

金平芳己さんが優勝したコンテストで生産した大玉サクランボが高値で取引され、県のブランド力向上につながった。

東京・大田市場で1粒10万円! 山形県開発の新品種「紅王」 昨年の大玉コンテスト王者出荷

 山形県が開発した大玉サクランボの新品種「やまがた紅王(べにおう)」が17日、東京・大田市場で1粒10万円の高値で競り落とされた。県によると、昨年本格デビューした紅王で過去最高値という。

 10万円の紅王は同県天童市の金平芳己さん(76)が出荷。桐(きり)箱に入った果実は直径3・4センチ超の最も大きい規格の5Lサイズで、重さも約15グラムと一般的な佐藤錦(約6グラム)の2倍以上ある。一緒に出荷した3・1センチ超の4Lサイズの2粒入りも1万円の値を付けた。

 金平さんは県が昨年実施した大玉を競うコンテストの優勝者。県を通じて「コンテストで優勝でき、このような価格を付けてもらい光栄。これからも大玉生産に努力したい」とコメントした。

 県は4L以上の大きさの紅王を「やまがた紅王プレミアム」の名称でブランド化している。県園芸大国推進課の担当者は「高値が付き、ブランド力の向上が一歩進んだ。ほかに出荷する紅王にも波及すればありがたい」と期待する。