無人機シーガーディアンが海自鹿屋基地に初着陸 天候不良などで予定変更繰り返す 2回計画の離着陸検証は1回に

AI要約

海自が八戸航空基地で試験運用している無人機シーガーディアンは、大型無人機であり、有人機による警戒監視任務の一部を代替する可能性を検証中。

無人機は鹿屋航空基地に着陸し、再び八戸基地へ戻る予定であり、今後は東シナ海への模擬的な警戒監視も検証される。

試験運用は予定変更が多く、離着陸検証は1回だけ実施。八戸、鹿屋両基地間の検証には、多数の関係者が参加している。

無人機シーガーディアンが海自鹿屋基地に初着陸 天候不良などで予定変更繰り返す 2回計画の離着陸検証は1回に

 海上自衛隊八戸航空基地(青森)で試験運用している大型無人機シーガーディアン(MQ9B)は13日、海自鹿屋航空基地(鹿屋市)に着陸した。有人機による警戒監視任務の一部を無人機で代替できるか確かめる目的。天候不良や機材不具合で予定変更を繰り返し、2回計画していた離着陸の検証は1回に減った。

 鹿屋基地によると、MQ9Bは13日に八戸基地を離陸、午後7時18分ごろ鹿屋基地に着陸した。14日午前11時に再び離陸し八戸基地へ向かう。7~9月には八戸基地を離陸して鹿屋基地を経由し、東シナ海へ向かう模擬的な警戒監視も検証する。

 八戸、鹿屋の両基地間の試験運用は3日間の予定だった。延期などの予定変更は天候不良で3度、機材不具合で1度。2回予定していた離着陸検証の1回は中止した。海上幕僚監部によると、鹿屋基地への着陸は初めてだったため、通常より慎重に天候を見極めた。

 同機は防衛省が外部委託した操縦員が、八戸基地のコントロール施設で衛星通信を介して遠隔操作した。鹿屋基地にコントロール施設はない。両基地の海自監督官や委託先の管理者ら計25~35人が携わった。

 防衛省によると、MQ9Bは米ジェネラル・アトミクス社製。海洋任務に特化して再設計した。