沖縄県議選、期日前投票は4日間で5.16% 投票率は過去2番目に高いが… 「盛り上がっていない」との声も

AI要約

県議会議員選挙での期日前投票数が前回比1.62ポイント減少し、盛り上がり不足の声もある。

選挙管理委員会が無投票選挙区や比較が難しい点に触れ、糸満市や中城村でも投票率が低下している。

悪天候も期日前投票率に影響を与える可能性があり、各地の選管は投票環境整備に取り組んでいる。

沖縄県議選、期日前投票は4日間で5.16% 投票率は過去2番目に高いが… 「盛り上がっていない」との声も

[2024県議選 6.16]

 16日投開票の県議会議員選挙で、告示後4日間に期日前投票したのは5万8452人で、当日有権者数113万3391人(見込み)に占める割合は5・16%だった。同じ条件で比較すると、新型コロナの感染予防で期日前投票が広がった前回2020年の県議選の6・78%(6万115人)より1・62ポイント減った。過去2番目に高いが、「選挙が盛り上がっていない」との声も聞かれる。

 県選挙管理委員会が12日に発表した。無投票選挙区の数や選挙人名簿登録者数が違うため、前回と単純比較はできない。

 今回は県議選と同じ日に、糸満市で市長選と市議補選、中城村で村長選がある。告示日はそれぞれ異なり、県選管は「首長選の告示を待ってから投票に行こうと考えている人も少なくないのではないか」とみている。県議選告示後4日間の投票率は前回比で、糸満市は1・61ポイント減の4・59%、中城村は2・67ポイント減の1・08%だった。

 さらに連日の悪天候も期日前投票率の低下に影響を与えている可能性がある。沖縄気象台によると、沖縄本島地方は13日以降も、投開票を迎える16日まで曇りや一時雨の予報だ。

 選対からは「盛り上がりに欠ける」「投票率は下がるのでは」などと懸念する声が上がっている。

 各市町村の選管は近年、ショッピングモールなど市役所以外の場所にも投票所を設置し、投票しやすい環境整備に取り組んでいる。 前回選挙の期日前投票率は過去最高の19・38%だったものの、当日の投票率は50%を割り込み過去最低だった。(県議選取材班・東江郁香)