踏切内で人命救助 三宅町在住の女性に県警から感謝状/奈良

AI要約

県警本部長から感謝状を受けた女性が、踏切内で90歳代の女性を電車の接近に気づかずに救助したエピソード。

救助者は無我夢中でシニアカーを引っ張り出し、危機一髪のところで被害を免れた。

シニアカーによる人身事故が問題視され、警察は交通安全教室を通じて注意を喚起している。

踏切内で人命救助 三宅町在住の女性に県警から感謝状/奈良

 電車が接近する近鉄線の踏切内で危険を顧みず救助活動を行ったとして10日、県内在住の女性に県警本部長から感謝状が贈られました。

 感謝状を贈られたのは三宅町在住の金城 恵さんです。金城さんは5月15日近鉄石見駅の北側にある踏切内で、90歳代の女性が立往生しているのを救助。直後に特急電車が通過し、女性は危機一髪のところを救われました。

救助活動を行った・金城 恵さん

「そこ(踏切内)で立ち往生しているのを見つけて、車を降りてそのまま引っ張って出した。シニアカーを持って出そうとしていた感じだったので、「もうシニアカーいいから」と言って、無我夢中で引っ張りました。」

 金城さんによると女性はシニアカー・電動車いすに乗っていましたがシニアカーは電池切れか故障で遮断機の降りた踏切内で止まっており、踏切前に停車した金城さんは電車が迫る中、とっさに車からおりて救助活動を行ったといいます。なおシニアカーによる人身事故は奈良県内でもこの5年間で5件確認されていて、警察では、シニアカーを用いた交通安全教室を開くなど注意を呼びかけています。