長崎市民プールか陸上競技場 いずれか茂里町へ 検討委が長崎市長に報告書

AI要約

長崎市松山町の市民総合プールと陸上競技場の移転・存続問題について、報告書が提出された。

報告書では、中部下水処理場跡に移す2案が挙げられ、競技場にプールを配置し、処理場跡に400メートルトラックを配置する案が支持されている。

鈴木市長は報告書を基に、市民に愛されるスポーツ施設の配置を早急に判断したいと述べた。

長崎市民プールか陸上競技場 いずれか茂里町へ 検討委が長崎市長に報告書

 長崎市松山町の市民総合プールと陸上競技場の移転・存続問題で、市の付属機関「平和公園再整備基本計画検討委員会」(15人)は7日、いずれかを中部下水処理場跡(茂里町)に移す2案を軸とする報告書を、鈴木史朗市長に提出した。鈴木市長はこれを基に「より広く市民に愛され、親しまれるスポーツ施設の配置を最終的に判断し、できるだけ早く示す」と述べた。

 プールと競技場の配置案を巡り、検討委の下部組織「再検討部会」(13人)が昨年9月~今年3月に計5回議論。加えて検討委と部会の合同会議が先月あり、(1)処理場跡にプールを配置し、競技場を存続(2)競技場にプールを配置し、処理場跡に400メートルトラックを配置-の2案に絞り込んだ。

 報告書は(2)の案を「支持し肯定する意見が多い」とし、理由には経済性や、陸上・水泳の両競技で必要な環境を確保できる点などを挙げた。一方で(1)の案についても「現在の陸上競技場の場所が多機能に使用されていることや平和の視点から、支持する意見があった」と説明した。

 7日は委員長の西岡誠治県立大教授が市役所を訪ね、鈴木市長に報告書を手渡した。