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「不登校」2022年度は2760人 熊本市内の小中学校 19年度の2倍に 進学後の状況把握を検討
熊本市の遠藤洋路教育長が市議会で2022年度の不登校児童・生徒の増加について説明
不登校の主な要因や全国的な傾向について市教委の調査結果を紹介
市教委の対策として校内支援体制の充実や進学後のフォローアップなどを検討
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熊本市の遠藤洋路教育長は6日の市議会一般質問で、2022年度の市内小中学校の不登校児童・生徒が2760人だったとし、新型コロナウイルス禍前の19年度から約1400人増えたと説明した。中学卒業者については進学後の状況把握を検討する考えも示した。
市教委によると、特別な理由がなく年間30日以上欠席した不登校の要因は「無気力・不安」が1438人で半数以上を占めた。次いで「生活リズムの乱れなど」が294人、「親子の関わり方」が173人、「友人関係を巡るトラブル」が99人と続いた。
全国的に不登校の児童・生徒は増え続けており、文部科学省の調査では国公私立の小中学校で22年度に29万9048人と過去最多を更新。市教委総合支援課によると、市内も同じ傾向となっている。
市教委は本年度、校内支援体制の充実を図るため、スクールソーシャルワーカーや不登校対策サポーターを増員。今後、フリースクールの運営団体などとの連携会議も予定している。
遠藤教育長は「中学卒業者の大半が進学している。進学後の状況の把握を検討したい」と述べ、継続したサポートに必要なフォローアップの必要性を強調した。
北川哉氏(熊本自民)への答弁。(後藤幸樹)