大学入学共通テスト、追試は本試験1週間後 コロナ禍前に戻す 月経痛の配慮明記も

AI要約

文部科学省が来春入学者の大学入試の実施要項を発表した。新型コロナウイルス感染対策に関する変更や追試験の日程変更などが明らかにされた。

追試験が従来通り本試験後1週間後に行われることや、生徒の健康上の理由による欠席日数についての配慮が述べられた。

不正対策に関しては、早稲田大学の事件を踏まえて具体的な新たな対策は記載されず、今後の捜査状況を踏まえて対応する姿勢を示した。

大学入学共通テスト、追試は本試験1週間後 コロナ禍前に戻す 月経痛の配慮明記も

文部科学省は5日、来春入学者の大学入試の実施要項を発表した。大学入学共通テストについて、新型コロナウイルス感染対策として本試験の2週間後に設けていた追試験を1週間後とし、従来の形に戻す。感染症法上の位置付けが5類になったことを受けた対応。

本試験は1月18、19日、追試験は25、26日に行われる。会場は東西2会場となる見通し。

また、高校が作成する生徒の生活態度などを記した調査書を合否判定に用いる際には、月経痛など健康上の理由によるやむを得ない欠席日数については、受験生の不利益とならないように大学側に配慮を求めた。

2月に行われた早稲田大の入試で、眼鏡型の撮影機器を使って問題を外部に流出させるカンニングが発覚し、不正対策が注目されたが、新たな対策などは記載されなかった。文科省は「捜査の状況を見ながら、必要があれば今後対応する」としている。