「書かない窓口」実証実験 住民サービス向上へ、和歌山県白浜町

AI要約

和歌山県白浜町で始まった「書かない窓口」の実証実験は、住民サービス向上と窓口DXの推進を目指している。

実験ではマイナンバーカードなどを利用し、手間を減らす取り組みが行われており、IT企業との協力のもと実施されている。

今回の実験での利用方法や町長のコメント、前回の実証実験についても述べられている。

「書かない窓口」実証実験 住民サービス向上へ、和歌山県白浜町

 和歌山県白浜町は3日から、町役場本庁舎1階窓口で、マイナンバーカードなどを使った「書かない窓口」の実証実験を始めた。住民サービス向上と窓口DX(デジタル変革)の推進が狙い。町は、実験結果を踏まえ、本格導入を検討していく。

 申請書などの記入が難しい高齢者やマイナンバーカードを所持している住民の窓口での手間を減らすことや、マイナンバーカードの普及、利活用促進を目指した取り組み。IT企業の「紀陽情報システム」(和歌山市)と協働して実施している。実験期間は28日まで。時間は午前8時半~午後5時15分。土日曜を除く。

 システムの利用方法は、窓口に設置しているICカードリーダーに、マイナンバーカードか運転免許証をかざして氏名や住所などの情報を読み取り、案内に従ってタブレット端末を操作する。住民票、印鑑証明書などは、端末横のコピー機で印刷される。

 申請書の裏面に印字される2次元コードをコードリーダーで読み取ることで、職員が入力する作業が省略され、迅速に証明書の発行業務が行える。

 初日にこのシステムを利用者した大江康弘町長は「(システムの)操作はとても簡単だった。町民の皆さんにとって便利になるとともに、職員の仕事もスムーズに進められるようになると思う」と話した。

 「書かない窓口」の実証実験は今回で2回目。前回は1、2月、顔認証付き本人確認装置を使った実証実験をした。