陸自幕僚監部、日本軍との連続性否定 「厳格な文民統制を確保」 牛島満司令官の辞世の句掲載を巡り 沖縄

AI要約

県内に駐屯する陸上自衛隊第15旅団が公式ホームページで日本軍第32軍牛島満司令官の辞世の句を掲載している件について、陸上幕僚監部は日本軍との連続性を否定し、厳格な文民統制を強調。

陸上幕僚監部は自衛隊が憲法の理念に基づき専守防衛を徹底し、先の大戦の反省から厳格な文民統制を確保していることを説明。

林芳正官房長官は状況について詳細を把握していないため、防衛省に問い合わせるよう述べた。

陸自幕僚監部、日本軍との連続性否定 「厳格な文民統制を確保」 牛島満司令官の辞世の句掲載を巡り 沖縄

 県内に駐屯する陸上自衛隊第15旅団が公式ホームページで日本軍第32軍牛島満司令官の辞世の句を掲載している件を巡り、陸上幕僚監部は3日、日本軍との連続性について、憲法の理念や戦争の反省から厳格な文民統制を確保しているとして「自衛隊と、旧憲法下で存在していた旧日本軍は全く異なるものだ」と否定した。同日、本紙の取材に答えた。

 陸幕は自衛隊について「憲法の下『専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国にならない』との基本理念に従い、先の大戦の終戦までの経緯に対する反省もあり、厳格な文民統制を確保している」と説明した。第15旅団が牛島司令官の辞世の句をウェブサイトに掲載した経緯などは4日に回答するとしている。

 林芳正官房長官は3日の記者会見で見解を問われたが「詳細を承知していないため、防衛省に尋ねてほしいと思う」と述べるにとどめた。

 (明真南斗)