益城町、誕生70周年で記念式典 町民ら節目祝う

AI要約

益城町の町制施行70周年記念式典が行われ、町民ら約150人が参加。町の歩みを振り返り、熊本地震の被災者に黙とうを捧げるなど、節目を祝った。

町長や町復興大使のあいさつがあり、地震後の町民の団結と復興への意欲が表現された。音楽演奏も行われ、地域の絆が感じられた。

益城町は合併当初から人口が増加し、熊本空港や交通インフラの整備などにより発展。しかし熊本地震で甚大な被害を受け、現在も復興が進められている。

益城町、誕生70周年で記念式典 町民ら節目祝う

 益城町の町制施行70周年記念式典が2日、町文化会館であり、町民ら約150人が町の歩みを振り返り、節目を祝った。

 はじめに、2016年の熊本地震の犠牲者に黙とうをささげた。西村博則町長が「町民の不屈の精神と優しさで地震を乗り越えてきた。『住み続けたいまち』と思ってもらえるよう尽力していく」とあいさつ。町復興大使で津軽三味線奏者の髙﨑裕士さん、広安西小吹奏楽部の演奏もあった。

 益城町は1954年4月、飯野村、広安村、木山町、福田村、津森村が合併して誕生。人口は合併当初の2万1047人から、3万4032人(2024年4月末現在)に増えている。

 1971年に熊本空港が開港。99年には九州自動車道益城熊本空港インターが開設するなど、熊本県の交通の要衝として発展してきた。一方、熊本地震では史上初めて震度7を2度観測。被災した町役場の建て替えを2023年に終え、県道熊本高森線4車線化など、復興事業が進められている。(河北英之)