ももクロ百田さんPR 静岡空港15周年、インバウンド取り込み強化

AI要約

富士山静岡空港の開港15周年記念式典が開催され、PR大使の百田夏菜子さんも出席。

空港の成長と今後の展望について、知事や百田さんが抱負を語った。

静岡空港は国内線と国際線の利用が増加し、さらなる発展を目指している。

ももクロ百田さんPR 静岡空港15周年、インバウンド取り込み強化

 富士山静岡空港(静岡県牧之原市・島田市)の開港15周年記念式典が1日、空港旅客ターミナルビルであり、浜松市出身で開港15周年PR大使を務める「ももいろクローバーZ」の百田夏菜子さんも駆けつけた。鈴木康友知事は「全国各地、アジアを中心とした世界とのネットワークを強化して、空港を一大交流拠点にしていきたい」とあいさつし、飛躍を誓った。

 百田さんは式典で「メンバーと一緒に、この空港から飛び立って旅行もできたらいいなと思っている。景色もきれいな場所に素敵な空港があるので、たくさんの方にここから楽しい思い出をつくっていただけるようにPRしていきたい」とあいさつした。鈴木知事は式典後の取材に「今後、(東海道新幹線の)空港新駅設置に向けた交渉もしていきたい」と語った。

 静岡空港は2009年6月4日に開港した。設置管理者は県。搭乗者数は、開港前の需要予測(年間138万人)に対して初年度は52万8千人にとどまったが、19年度は過去最高の73万8千人を記録した。

 新型コロナの影響で国際線が全便欠航した20年度は11万7千人まで落ち込んだものの、23年2月に国際線チャーター便、3月には国際線定期便が運航再開して、23年度は50万人台に回復した。今年度は74万人、運営権を株式会社「富士山静岡空港」に移して20年目の38年度は135万人(国内線66万人、国際線69万人)をめざしている。

 現在の運航便は、国内線はフジドリームエアラインズ(FDA)の5路線、国際線はソウル、上海の2路線だが、7月に全日空(ANA)が新千歳、那覇線の通年運航、北京首都航空が中国・杭州線の運航を再開する。国際線は15年度に17路線で過去最高約39万人が利用した実績があり、県はインバウンド需要の取り込みに力を入れる方針だ。(斉藤智子)