原爆死没者名簿に名前記す「筆耕」長崎市役所で始まる…8月5日までに3300人書き加え

AI要約

長崎原爆の日(8月9日)の平和祈念式典で奉安される原爆死没者名簿に犠牲者の名前を記す「筆耕」が3日、長崎市役所で始まった。

担当するのは、同市の書道講師で被爆2世の森田孝子さん。今年3月末までに判明した死没者について氏名や年齢、亡くなった日付を丁寧に書き入れた。

市調査課によると、名簿には19万5607人の被爆者や被爆体験者らが記載されており、広島で被爆した97人の名前も含まれている。

 長崎原爆の日(8月9日)の平和祈念式典で奉安される原爆死没者名簿に犠牲者の名前を記す「筆耕」が3日、長崎市役所で始まった。昨年8月以降に亡くなった被爆者や、国が定める被爆地域外で原爆に遭った「被爆体験者」ら約3300人の名前が8月5日までに書き加えられる。

 担当するのは、同市の書道講師で被爆2世の森田孝子さん(76)。2002年から続けており、両親の名前も記してきた。この日は、今年3月末までに判明した死没者について、氏名や年齢、亡くなった日付を丁寧に書き入れた。森田さんは「筆耕を通して、原爆の悲惨さや平和の尊さを伝えたい」と話した。

 市調査課によると、名簿には昨年8月9日現在、長崎原爆の被爆者や被爆体験者ら19万5607人、広島で被爆し、長崎の名簿への登載を希望した97人の名前が記載されている。