中山間地域、今の場所に「住み続けたい」57.5% "地元愛"大半が肯定的 浜松市調査

AI要約

浜松市の中山間地域で実施されたアンケート結果によれば、半数以上の人が今後も現在の場所に住み続けたいと回答し、地域への愛着や誇りも強いことが明らかになった。

地域住民の郷土愛の強さが感じられたアンケート結果を受け、市の担当者は今後の政策に活かす考えを示している。

アンケートは過疎対策などを含む次期中山間地域振興計画の策定に役立てられる予定であり、地域の意見が反映される重要なデータとなっている。

 浜松市は中山間地域の浜名区引佐町や天竜区を対象に実施したアンケートで、これからの生活に関する問いに「今後も現在の場所に住み続けたい」と回答した人が57・5%と半数を超えたことを明らかにした。中山間地域は人口減少と高齢化が都市部よりも目立つが、慣れ親しんだ土地で長く暮らし続けたい傾向が強く見られた。2日までの各区の協議会で報告した。

 地域に対する愛着や誇りを持っているかの問いには「持っている」と答えた人が36・4%、「ある程度持っている」が41・4%で、郷土愛に肯定的な回答が大半を占めた。回答結果を受け、同市の市民協働・地域政策課の担当者は「地域を支える方々の地元愛の強さを感じた。今後の参考にしたい」と受け止めた。

 アンケートは過疎対策などを盛り込む次期中山間地域振興計画(2025~30年度)の作成に生かす目的で1~2月に実施し、5月中にまとめた。無作為抽出した630人のうち365人が回答した。