大学生グループが使われていない畑で野菜栽培 地域の人たちと交流しながら

AI要約

京都府福知山市内の畑で野菜栽培をしている福知山公立大学の学生チームが、自ら整備した畑でサツマイモの苗挿し作業を行っている。

大学生農家MAGは若者を畑に呼び込み、地域交流の場として活動しており、今年で3年目となる。

MAGは新たな畑を借り受け、畑の再生と地域貢献を目指して活動を展開している。

大学生グループが使われていない畑で野菜栽培 地域の人たちと交流しながら

 京都府福知山市内の畑で野菜栽培をしている福知山公立大学の学生で作る「大学生農家MAG」(竹内沙也香代表、8人)が今年から、耕作されていない荒木の畑で農作業に励んでいる。このほどメンバー6人が、自分たちで整備した畑でサツマイモの苗挿しをした。

 「農業離れが進む中、畑に若者を呼び込み、交流の場所にしたい」との思いを持つMAGは、今年で活動3年目。野家の一宮神社近くの畑を借りて、トマトやキュウリなど8種類ほどの野菜を栽培している。

 さらに栽培場所を広げたいという思いと、使われていない畑を再生することで少しでも地域貢献できればと、メンバーが公立大地域経営演習(三和地域)コーディネーターの岡部成幸さん(69)に相談したところ、大学に近い荒木の畑を紹介された。獣害防止の柵が設置されていることや、所有者から道具や水道など「何でも使っていい」と言われたことに魅力を感じ、今年3月から土起こし、施肥などの作業を始めた。

 サツマイモの苗挿しは、2回生の竹内代表、矢島冴子副代表、是枝伊吹さんと1回生の3人が作業。談笑しながら、黒マルチを敷いた畝に合計40本を挿し、水を与えるなどした。

 竹内代表(19)は「作業をしていると、地域の方が栽培のアドバイスをしてくださって、勉強になります。これからはイタリア野菜のビーツにも挑戦したい」と話していた。

 情報学部1回生の三木大典さん(18)は「自然を感じ、談笑し、地域の人とも関わりながら心が豊かになる感覚です。ゼミや研究でも農業関連のことが調べられたら」と意気込んでいる。

 畑の所有者(85)は「若い人が地域に来て、家の近くを通ってくれることに安心感があります。野菜作りをぜひ頑張ってほしい」と応援している。