自由でのんきな17年間のひとり生活に終止符。結婚して気づいた「しあわせ」と思えること

AI要約

結婚と家族に関する状況調査の結果によると、男女ともに結婚したい理由の上位には「好きな人と一緒に生活がしたいから」が挙げられ、女性は経済的安定や老後の心配、男性は社会的認められたいという理由が目立つ。

たかぎなおこさんの著書『お互い40代婚』では、40代で結婚した著者の婚活や出産、成長が描かれており、真っ当な結婚の理由を追体験できる。

物語の一部を紹介すると、たかぎさんは年齢を重ねながら結婚を意識し、おつぐやんとの関係を築き母になるまでを描いている。

自由でのんきな17年間のひとり生活に終止符。結婚して気づいた「しあわせ」と思えること

令和4年内閣府男女共同参画局調べによる、「結婚と家族を取り巻く状況」の発表では、結婚したい理由について、独身の男女を比較すると、20~30代、40~60代の男女ともに、「好きな人と一緒に生活がしたいから」が約5割、続いて20~30代は「子どもが欲しい」「家族を持ちたい」「一人でいるのは寂しいから」が2~3割、40~60代では「家族を持ちたい」「精神的な安らぎの場を持ちたい」が2割となっている。

一方で男女差のある理由に目を向けると、女性が高いものは「経済的な安定を得たいから」(女性17%、男性7.8%)、「老後が心配だから」(女性15.9%、男性7.8%)、「両親や親類を安心させたいから」(女性19.6%、男性12.4%)。男性が高いものは、「社会的に認められたいから」(女性5.9%、男性7.1%)、「家を守る必要があるから」(女性1.5%、男性2.7%)となっている。

恋愛結婚が約9割という昨今(同データより)、男女ともに「好きな人と一緒に生活がしたいから」結婚すると言うのは、しごく真っ当に感じる。

『お互い40代婚』(たかぎなおこ著 / KADOKAWA)の著者たかぎなおこさんも、そんな真っ当な理由で結婚したひとりに違いない。

漫画は、たかぎさんの39歳から43歳の変化を描いており、その間にたかぎさんは、婚活を考え、出会いと交際を経て、結婚、そして母になっている。

物語は、婚活を考えるも、何もしないまま40歳を迎えたたかぎさんが、近所の「親切でいい人」と顔見知りになるところから始まる。

「親切でいい人」とは、その後つき合い始めるのだが、「期限をせまられると、慌てる」たかぎさんは、出産のリミットを意識するあまり、彼に「子どもを持つ気があるか」聞いてしまう。

だが、父親の体調が悪かった彼は、そこまで考える余裕がなく、ふたりの間に亀裂を生む。

そんな中、おつぐやんの父親が亡くなってしまった。

父親を亡くして落ち込むおつぐやんと、自分の冷たい態度を反省するたかぎさん。ふたりの関係性は寄り添い、話し合うことで、やがて回復する。そしてたかぎさんの部屋の更新をきっかけに、ふたりは親に紹介し合い、結婚へと順調にコマを進めた。

短期連載記事の第6話では、結婚生活を始めたふたりの日常をお伝えする。

たかぎさんは24歳で上京して、41歳で結婚するまでの17年間、ひとり暮らしだった。

これまでの著書にもある通り、食と旅を楽しみ、マラソンにもチャレンジ、充実しながらも、自由でのんきな快適生活を送っていた。

交際中のおつぐやんとは付き合い始めてまだ1年半。「だらしないところを見せて嫌われたり、つまんないことでけんかしちゃったりしたら、どうしよう……」と心配になるのも無理はない。