バラを供えるのはマナー違反? 秋のお彼岸 墓花の決まりや定番をフラワーコーディネーターに聞いた

AI要約

2024年の秋のお彼岸は9月19日(木)~25日(水)で、お墓参りをする人も多いでしょう。秋のお彼岸の頃は暑さもやわらぎ、店頭にたくさんの花が並びます。

秋のお彼岸にお供えする花に決まりはとくにありません。「亡くなった方を偲ぶ」という意味では、故人が好きだった花を選ぶと良いでしょう。

花束は一対(2束)で持っていきます。とくに供える花が決まっていない場合は、秋を感じる花で、花期が長く、花びらが散りにくいものを選ぶのがポイントです。定番の3つを紹介します。

バラを供えるのはマナー違反? 秋のお彼岸 墓花の決まりや定番をフラワーコーディネーターに聞いた

 2024年の秋のお彼岸は9月19日(木)~25日(水)で、お墓参りをする人も多いでしょう。秋のお彼岸の頃は暑さもやわらぎ、店頭にたくさんの花が並びます。お供え用に売られている花ではなく、自分で花を選ぶ場合、どのような花にしたら良いのか迷うことも。備えてはいけない花など、決まりはあるのでしょうか? フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんに伺いました。

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 結論から言うと、秋のお彼岸にお供えする花に決まりはとくにありません。「亡くなった方を偲ぶ」という意味では、故人が好きだった花を選ぶと良いでしょう。

 ただし、昔から「墓花に適さない」といわれていることはあります。地域や風習、宗派によって違いはありますが、主に「トゲ」「つる」「毒」があるものはタブーとされてきました。

 たとえば、バラやアザミなどにはトゲがあり、殺生をイメージすることから避けられてきました。アサガオやクレマチスなどはつるが絡みつくため不向きとされ、ヒガンバナやスイセンなど、球根に毒があるものも好ましくないといわれています。

 バラはトゲがある花ですが、故人が好きな花であれば、近年は墓花にして供えても問題ないとされています。トゲはしっかり取り除きましょう。

 色についても、とくに決まりはありません。白や淡い色、黄色や紫色が選ばれやすい傾向にありますが、故人が好きだった色があれば、その色の花を選ぶと良いでしょう。

 一般的に、墓前の花立は左右に1つずつあるので、花束は一対(2束)で持っていきます。とくに供える花が決まっていない場合は、秋を感じる花で、花期が長く、花びらが散りにくいものを選ぶのがポイントです。定番の3つを紹介します。

○菊

 花もちが良い菊は、季節を問わずお供え花の定番ですが、秋が旬です。大輪のものから、枝分かれしている小輪のスプレータイプ、まん丸のピンポンマムまで形にバリエーションがあり、色もさまざま。たくさんの選択肢があるのが特徴です。