石巻の津波を防ぐ巨大防潮堤にアートを。「海岸線の美術館」のクラウドファンディングがスタート

AI要約

宮城・石巻市の一般社団法人SEAWALL CLUBが、防潮堤の壁画作品を制作するためのクラウドファンディングを開始

雄勝町が2011年の東日本大震災で壊滅的な被害を受け、全長3.5キロメートルの巨大防潮堤を建設

「海岸線の美術館」プロジェクトにより、防潮堤に壁画を描き、町全体を美術館として活性化を図る

石巻の津波を防ぐ巨大防潮堤にアートを。「海岸線の美術館」のクラウドファンディングがスタート

 宮城・石巻市の一般社団法人SEAWALL

CLUBが、防潮堤の壁画作品を制作するためのクラウドファンディングを「READYFOR」で開始した。目標金額は300万円で、10月31日まで支援を募っている。

 宮城・石巻市の雄勝町は、2011年の東日本大震災で壊滅的な被害を受け、その後全長3.5キロメートルにもわたる巨大防潮堤が建設された。津波への着実な備えができたいっぽうで、海と一体だった風景や文化が失われたという側面もある。

 「海岸線の美術館」は、この防潮堤に壁画を描くアートプロジェクト。22年よりスタートし、現在4作品が完成している。今後、年2~3作品ずつの制作を続け、町全体を「美術館」として多くの人々が雄勝を訪れることが目標だ。

  22年の美術館開館以来、

「海岸線の美術館」は安井鷹之介が毎年2~3枚の壁画を描いてきた。今後、さらに活動を広げるべく24年秋期と25年春期に岩村寛人、多田恋一朗、布施琳太郎、米澤柊のアーティスト4名を追加し、壁画7作品を制作する予定。今回のクラウドファンディングで集めた資金はこの壁画制作費と運営費に充てられる。